チームローテーションの真実

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チームローテーションの真実

本日は、かねてより疑問に思っていました、妄想コンテストの審査チームのローテーションについて、さらに深く突き詰めていきたいと思います。 簡単におさらいしますと、妄想コンテストで受賞している作品の文字数が多い時と少ない時が周期的に訪れるため、エブリスタでは妄想コンテスト審査のチームがいくつかあり、ローテーションで審査に当たっていているという仮説を立てています。 そこで、毎回受賞している作品の文字数の推移について、だいぶ昔まで振り返って見てみたいと思います。 ここでの受賞の定義は、超短編賞およびピックアップルーキー賞を除いた、大賞~優秀作品になります。 分析の対象としたのは、101回の「金」から、127回の「やまない雨」の27コンテスト分になります。 ちなみにこの検証では受賞作品のみの文字数を評価しています。 なぜなら応募されてくる作品の文字数の分布につきましては、1分が最も多くて10分前後が最も少ない、そして13分、14分が再び多くなるという逆Jの字の関係を示しているのは毎回同じだったからです。(一ページ目の三つ目のグラフになります) したがって、受賞作品の文字数だけ評価すれば、各コンテスト間の受賞作品文字数の傾向の違いというのは概ね綺麗に反映されていることになります。 ただし、集計時点で文字数が8000時を超えている作品が五つありましたので、それは集計から除外しています。 では、結果ですが、それぞれのコンテストの受賞作品の最大文字数、平均値、最小文字数を示します。 (今回は半自動集計のアルゴリズムを変更し、文字数、分数どちらでも評価できるようになりました) d1d24ea5-a2d5-406e-86e2-ccd16374b00a 最大文字数は常に8000字ギリギリではありますが、平均の文字数はコンテストの度に浮き沈みがあるようです。しかも最近になって、その傾向が顕著になっています。左側が最近のコンテストになります。 コンテスト間で統計的に有意な文字数の違いが認められていることは以前に「エブリスタの秘密」で報告しました。 ここしばらくは平均の受賞文字数に規則的な浮き沈みがありまして、やはり125回の「取り合い」から4回ずつ前に遡ると少ない文字数で受賞している傾向があることが分かります。 けれども、101回からしばらくは、受賞作品の平均文字数には大きな差がないようです。 妄想コンテスト100回目、「100」の際は、100作品に選評を書かなければいけなかった為に審査に時間がかかっており、結果発表が普段のコンテストよりもだいぶ遅くなっています。 それゆえ、101回からしばらくは、審査のチーム構成が変則的だったのかもしれません。 また、受賞する最低文字数は1000字前後となっておりますが、これは前述のように超短編賞を含んでおりません。 重要なことは、受賞の文字数の平均が少ない時は、受賞の最低文字数も少なく見えます。 これは「文字数少ないのは許せないチーム」と「文字数少なくてもオッケーよチーム」が存在することを意味しています。 実際に、平均文字数と最低文字数の相関を出してみますとそれは綺麗に相関が認められます。p値が0.0006、r値が0.62と、統計的にもしっかりした相関があるようです。 3fe1c75f-df4c-4774-b548-c3fa5fdecaa7 このグラフは、平均文字数が少ないコンテストが最小の文字数も少なくても受賞作品があるということを示しています。 ただ、受賞作品の文字数の分布は二峰性になっている時もありましたよね。 ですので、文字数ごとに分けてみて、その比率を見てみたいと思います。 それが次のグラフになります。 ecdd15c5-b76a-4094-8387-9058dd073c0d これを見てみますと、受賞作品の平均文字数が少ない時は、文字数の多い作品の受賞が少ないということが言えるようです。 これらの分析を踏まえますと、現在のエブリスタの妄想コンテスト審査体制は、四チームローテーションであるという推測はかなり濃厚になってきました。 そして、この体制が続くのであれば、文字数をしっかり多くしなければいけないコンテストとそうでもないコンテストの予測が立てられると思います。 (ただし、以前にも申し上げましたが、賞金枠を狙うのであれば十分以上、できれば8000字ギリギリを狙いたいところです) 本日の分析は以上です。
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