「お父さん」分析結果

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「お父さん」分析結果

本日は2020年8月26日に結果発表になりました妄想コンテスト、「お父さん」について統計を示したいと思います。 (僕は妄想コンテストはここしばらく不参加です) お題としてはすこぶる興味をそそられるというものではなかったと思いますが、コロナ禍自粛の影響があるのか、応募総数も平均が700に対して今回は756と、やはり若干上回っております。 まぁ、この前後が1000作品以上の応募数になっていますから、競争率はまだマシなのかもしれません。とはいえ、やはり激戦です。 ではさっそく、統計の結果です。 【分析対象:128回「お父さん」】 【作品数 756件】 今回、受賞枠は普段よりも一つ多い34作品です。 【全体の受賞比率 4.5%】 まず最初に全応募作品のジャンル別の割合を示します。横軸がジャンルで縦軸が割合(パーセント)になります。 9d69efd9-ab39-46c3-a722-72d82b5b50b8 これはお題の種類によりだいぶ違いがありますし、今回のお題からすればヒューマンドラマが圧倒的に高いとは予想していたのですが……ここまで偏るとは。 だいぶ差がついて、コメディが2番、現代ファンタジーが3番となっています。 ヒューマンドラマに集中しているとなると、似たような話も見られ、審査する方も既視感の強い回となったのではないでしょうか。 ちなみに似たような話の場合、中には模倣作品も紛れ込んでいるかもしれません。 その様な時のために、応募作品のリストは応募順になっており、更新しても位置が入れ替わったりしないようになっているんでしょうね。 さて、次にジャンル別の受賞の割合を示したものが下になります。 ※ここでいう「受賞」とは、大賞・準大賞・入賞・佳作・超短編賞・続きが読みたい賞・トンデモ賞および優秀作品を指し、ピックアップルーキー賞は除いています。 57b61973-d0b9-4d58-87a7-4a34753f0b32 今回もまた歴史が飛び抜けているように見えますが、ジャンル歴史は応募数が4作品のみで、受賞は1作品でした。最も応募が多いカテゴリーであるヒューマンドラマの受賞率は5%となっています。また、今回は青春ストーリーが頑張った回となっております。 ちなみに過激表現の応募作品は【18作品(2.4%)】ありましたが、受賞は【1作品(5.6%)】でした。 しかも過激表現でありながら佳作に入っていたので、この結果は過激表現でも受賞のエンブレムがつく可能性があることになります。(作者様が審査後に過激表現に設定したという可能性はなくもないですが) さらに連載中あるいは休載中が【48作品(6.3%)】もありましたが、これらで受賞したものは【0作品(0%)】でした。やはり連載中の作品の受賞は非常に頻度が低いですね。 では、その次に紹介させていただくのが、「文字数ごとに分けた場合の、応募作品の割合」になります。 98fdb93f-56ec-4d06-bdb2-cee2a26c721a ここでX軸の1から14までの数値は、読書時間、つまり文章の長さを示しています。1分当たり600文字です。 ただし、「読書時間1分」は「100から600文字」、「読書時間14分」は「7801から8000文字」と範囲が狭くなっています。 この分布につきましては、全てのコンテストで同じ傾向を示しており、今回の応募も例に漏れず、少ない文字数の作品が多く、そして14分ギリギリの作品が多く投稿されている、逆Jの字型になっています。 今回、発表直後の集計であったにもかかわらず、規定外、特に文字数をオーバーしているものがいくつも見受けられました。 以前に「負けられない戦い」で文字数オーバーでも受賞となっていた作品があり、選評に「応募後も更新を続けられているようなので、是非完結まで書ききってください」というコメントがあったため、応募に加筆して文字数が規定外になっても受賞できると勘違いしてしまった方はいらっしゃるかもしれません。 実際には、妄想コンテストにおいては、この作品以外に規定外で受賞している作品を見たことはありません。 では、今度はそれぞれの文字数ごとで、受賞率がどのように違うのかを調査してみました。 四チームローテーションの法則からしますと、今回は比較的文字数が多い作品の受賞率が高いはずです。 ちなみに次回が文字数が少なくても受賞できる回になっているはずです。 94925f5d-9b52-434a-9c5a-31312f10e413 結果は予想通り文字数が多い作品の方が受賞率は高かったのですが、二峰性になっていたようです。 ただ、エンブレムがつく受賞については、超短編賞を除くと最短でも9分、平均12.5分の文字数になりました。 10分以下の作品でも比較的多く受賞をしていたものの、これらのほとんどは佳作以上ではなく優秀作品でした。この傾向は4回前の「花言葉」にも類似しています。 したがって、今回の結果でも、上を狙って8000字ギリギリを攻めるというスタンスは今回も正しいかと思います。 せっかくですから前回のグラフに今回の結果を追加しておきましょう。 73d80f6b-eaa2-4cef-a94a-075473003058 少しだけぶり返しました。 本日は以上です。
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