「発見」分析結果

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「発見」分析結果

本日は2023年12月6日に結果発表になりました妄想コンテスト、「発見」についての統計を示します。 今回のお題は何か特別なものを発見したがために始まる物語と、ストーリーが進行して鍵になる発見があった物語とに分かれたように思います。 それに発見する対象は物質的なものとは限らず、登場人物の新たな一面を発見したというような作品もありました。 ですから読ませていただいた作品の作風の幅は広く、それぞれの作者様の個性が出た回になったと感じました。 では、さっそく本題に入りたいと思います。 それではまず、注目の作者様は――。 潜水艦7号さんの「フライトレスバーズ」が大賞!(なんとなんと、ついに4回の大賞獲得者が登場しました! しかもそんな記念受賞だというのに、この作品が本棚に入っていませんでした。なんてこったい!^^;) 乃上さりさんの「ブラッディ・マリー」が準大賞!(『人魚の肉』シリーズの作品、どれも不穏な雰囲気に包まれていて魅力的です。そしてこの作品は巧みな罠で驚きにあふれていました!)←さらに連続しいたけ! つなべ夏さんの「はっけんごっこ」が入賞!(うっ……、本棚に入っていないのが悔やまれます。後でゆっくりと読みに伺います!) 高木アイコさんの「嘘発見器〜丸裸にされた女剣士の逆襲〜」が佳作!(この作品はコメディとして僕のツボにはまったイチオシ作品です。読まなきゃ人生損、選評の通り異彩を放ちまくりです!)←連続選出! 池田春哉さんの「積恋スタンプラリー」が佳作!(池田さんはしいたけラリー爆走中! 毎回軽快な会話劇、堪能させていただいています。このままの勢いで師走を駆け抜けそうですね!) 一月ににかさんの「あの日見た兄の顔」が超短編賞!(この短さながら、いろいろ想像させられる結末、ぞわぞわきましたね。しかし洗練された良質な文章です!) そして優秀作品が――。 杜乃うなさんの「アネ」 真江島 志絽さんの「みーつけた」 蒼生光希さんの「きみとおつきみ」←連続選出! 阿坂 春さんの「火を注ぐ子ら」←連続選出! 夜空の散歩者さんの「子供の噂」 栄亭さんの「ゾクゾクッ──プールでループ──」←連続選出! 多田 莉都さんの「長い夢を見ている」←連続選出! 桜 花音さんの「犯行予告?に導かれ」 和葉さんの「忘れもの」 佐々森りろさんの「隣の席の野上くん」 と、今回はフォロワーの作者様が約半分、しかも賞金枠独占ということで、かなりオールスターのお祭り気分となりました。 一方で今回のコンテストでご自身のペンネームを発見できなかった作者様は、次回の結果発表「月夜の遭遇」の際にご自身のペンネームに遭遇できることを願っていただけたらと思います。ちなみに腋の下の『腋』って月夜って書くんですよね……。なんで? と思います。 今回、エブリスタのコメントとしましては――。 「応募された作品を見ると、起承転結の転・結としての使用が多かった印象があります。」 ということで、「承で終わる。」作品は少なかったようですね。(あれぇ? どこかで聞いたタイトルだなぁー)つまり、何かを発見して物語が始まるのではなく、発見して物語が動くという使い方が多かったということですね。 「テーマの性質上、どんでん返しが用意された作品が多数あり、そこをどう文字数内で納めるかも腕の見せ所になっていました。」 やっぱり妄想コンテストはどんでん返しのインパクト大好きですからね。そうなるとそれなりの文字数が必要になってくるということでしょう。 それでは分析の結果に移りたいと思います。 【分析対象:206回「発見」】 【作品数 583作品】 今回は応募総数がやや控えめで、新たなネタを発見できなかった作者様も多かったのかもしれません。 そして受賞作は、賞金枠3作品、佳作5作品、超短編賞1作品、続きが読みたい賞1作品、トンデモ賞なし、優秀作品が23作品となりました。 では分析結果発表に移ります。 じゃじゃん! 【全体の受賞比率 5.7%】 今回は18作品あたり1作の選出でした。 ※ここでいう「受賞」とは、大賞・準大賞・入賞・佳作・超短編賞・続きが読みたい賞・トンデモ賞および優秀作品を指し、ピックアップルーキー賞は除いています。 では最初に全応募作品のジャンル別の割合を示します。横軸がジャンルで縦軸が割合(パーセント)になります。 今回のジャンル予想ですが――。 今回は「発見」とのことですので、冒険や謎解き――「ファンタジー」「SF」「ミステリー」が多かったのではないかと思います。 では、赤が昨年(2022年)の平均、青が今回のコンテストのジャンル分布になります。 じゃじゃん! 2777f5d6-4181-4ff2-ac38-20e22221bf29 あ……。たしかにSFやミステリーは若干多めだったようですが、ホラーが結構多かったようですね。コメディが増えていたのは意外でした。定番のメジャージャンルであるヒューマンドラマや恋愛は若干少なめとなったようです。 ちなみに新ジャンルの恋愛ファンタジーですが、恋愛に応募された54作品のうち6作品にとどまりました。あれ? やっぱり少ない……? では次にジャンル別の受賞割合を示します。 じゃじゃん! 3bfef553-6ab0-4204-8e0a-87fbfc65033d 今回もさまざまなジャンルからバランスよく選出がありました。割合とすればファンタジー・青春・ミステリが良かったようです。応募が多かったホラーはあまり選出されていませんでした。うーん、最近ホラーが不遇になり始めている気がします……。(前回は多かったですけどね) 実数では鉄板のヒューマンドラマが9作品ずつでトップでした。続いて青春が5作品、ファンタジーと現代ファンタジーが4作品、コメディとミステリーが3作品となっていました。 ★ では、次に紹介させていただくのが、「文字数ごとに分けた場合の、応募作品の割合」になります。 こちらも昨年のコンテストの平均文字数と比較して示します。赤が昨年の平均、青が今回のコンテストの分布になります。 じゃじゃん! 64929ef3-778e-4838-9a8e-4933a613f1f2 ここでX軸の1から14までの数値は、読書時間、つまり文章の長さを示しています。1分あたり600文字です。 ただし、「読書時間1分」は「100から600文字」、「読書時間14分」は「7801から8000文字」と範囲が狭くなっています。 今回は全体的に文字数が少なめで、応募総数が少ない回としては珍しいパターンとなりました。運営さんも今回の選考はひと息つけたのではないでしょうか。これから怒涛の師走となりますので、今のうちに鋭気を養っていただけたらと思います。 では、今度はそれぞれの文字数(読書時間)ごとで、受賞率がどう違うのかを示します。 じゃじゃん! 9ffce5cc-e13a-4cc4-b998-36dc731d4186 いつもながらこんな感じになっていますが、やっぱり文字数の少ない作品の選出はなかなかないですね。今回は応募数が少ない、文字数も少なめということで、フォロワーの作者様がたくさん受賞されていたのは納得できる結果だと思いました。 今回、連載中は【40作品】、過激表現の応募作品は【12作品】、規定外は【5作品】ありました。規定外の作品はだいぶ少なくなりましたね。 ちなみにこの中からの選出はありませんでした。 【超・優秀作品】 さて、今回の超優秀作品のご紹介です。 ☆彡阿坂 春さんの「火を注ぐ子ら」 『蝋燭番の子供達が働く館で起きた、悲しく壮絶な物語と書かれていますが、とにかく文章の雰囲気に吞まれます。そのためこの世界で起こる不思議な現象を自然と受け入れてしまいます。そしてトカゲの正体やいかに? 人間の業が恨めしくなる物語でした!』 ☆彡夜空の散歩者さんの「子供の噂」 『15年前に3人の子供が失踪した事件の噂がふたたび流れる。そして団地に落ちているおはじきの謎。子供の噂とはそのおはじきを持っていくとお菓子がもらえるというもの。不可解な謎が散りばめられ最後に真相が明かされるという、ミステリーの醍醐味を感じました!』 そういえば現在、妄想コンテストでは「夫婦」というお題で作品を募集中ですが、この「夫婦」というお題、59回で出てきたお題なんですよね。お題が重複するということは、この6年の間に妄想コンテストに関わる運営スタッフが入れ替わっているのではないでしょうか。 長く見ていると、年代によって好まれる作品が違ってくるような気がするのは、そういう理由によるものかもしれませんね。 ちなみに「夫婦」は応募終了が聖なる夜で今年最後のお題になりますが、現在のエブリスタの嗜好性(漫画の原作になるような感じの物語)が増えてカオスになるのではないでしょうか。ぜんぜん聖なる夜じゃないかも! 本日は以上です。😅
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