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「犬」分析結果
本日は2024年1月24日に結果発表になりました妄想コンテスト、「犬」についての統計を示します。
思い起こせば1年8か月ほど前、「猫」というお題でコンテストが開催されました。
その時は猫に対する愛の溢れる作品が多く、作者自身が妄想の中でメロメロになっている感がありました。
けれど今回は、犬。🐕 ͗ ͗
犬は人間の友人やパートナーのように扱っている作品が多く、猫に対する溺愛対象とは異なった感情が描かれていたと思います。そして作者自身の経験をもとにしたと感じられる作品も多かったです。
とにかく、犬に対する思い入れの強さ次第で、ワンチャン受賞する可能性のあった回なのではないかと思います。犬だけに。😂
ちなみに今回は、「猫」の時と傾向を比較してみたいと思います。🐱
では、さっそく本題に入りたいと思います。
それではまず、注目の作者様は――。
みぐさんの「娘の英雄(テイト)」が入賞!(惨劇のなかで犬が希望となる物語、まさに望まれた作品といえたのではないでしょうか。そして災害の発生を予見したかのような作品に選考側も驚いたかもしれませんね!)
蒼生光希の「ケルベロスと先輩と私のおかしな十二月」が佳作!(選評の通り、個性的なケルベロス(たち)がかわいらしく、キャラ立ちのコメントに納得です。わくわくしながら読める作品でした!)←しかも連続選出
絵空事さんの「今日も僕は犬と巫女さんに引きずられている」が続きが読みたい賞!(選評と作者様の紹介文のように、たしかにこれから壮大に展開する気配のある作品でした。もう、この勢いで長編にしちゃったらいかがでしょうか?)
そして優秀作品が――。
栄亭さんの「ワイルド・ワン〜困り顔のペス〜」
乃上さりさんの「犬神」
池田春哉さんの「ひとひら、ひらひら」←連続選出継続中!
味志ユウジロウさんの「パブロの尻尾は未来に向かって」
と、今回はフォロワーの作者様は少なめの回となりました。
僕自身は犬を飼っていた経験があるので書きたかったお題ですが、今回は時間がありませんでした。ワンモアタイムでチャンスがあれば書こうと思います。犬だけに。😅
今回のコンテストでお題に噛みつかれた方は、次回こそは久しぶりに「久しぶり」に選出されることを願っていただけたらと思います。
今回、エブリスタのコメントとしましては――。
「必然と言うべきか、やはり人と犬の絆を描いた、優しく温かい雰囲気の作品が多数派でした。」
そうでしょうそうでしょう。ワンちゃんのハートフル物語は略してワンダフルですからね。(うっすーいコメントごめんなさい!)
「実体験をベースにしたかのような緻密でリアルな描写も多く見られ、人にとって犬がどういう存在であるのかを、改めて感じさせてくれるテーマとなりました。」
エブのオフィスは渋谷なのでスタッフは都会暮らしが多いのでしょうか、犬と触れあう機会があまりないのかもしれません。僕自身、茨城に住んでいた時は一家に一匹、犬がいましたので、みんな犬は家族って思っています。
それでは分析の結果に移りたいと思います。
【分析対象:209回「犬」】
【作品数 588作品】
今回は応募総数はけっこう少なめで、わんこそばのように「はいどんどん、はいさっさ」と、おかわり作品を出した方は少なかったのではと思います。
「猫」の時は応募総数が爆上がりして911作品であり、2022年を通じて一番の応募数になったと記憶しています。世の中は犬派より猫派の方が多いのでしょうか。
そして受賞作は、賞金枠3作品、佳作5作品、超短編賞1作品、続きが読みたい賞1作品、トンデモ賞なし、優秀作品が23作品でした。
では分析結果発表に移ります。
じゃじゃん!
【全体の受賞比率 5.6%】
今回は18作品あたり1作の選出でした。
※ここでいう「受賞」とは、大賞・準大賞・入賞・佳作・超短編賞・続きが読みたい賞・トンデモ賞および優秀作品を指し、ピックアップルーキー賞は除いています。
では最初に全応募作品のジャンル別の割合を示します。横軸がジャンルで縦軸が割合(パーセント)になります。
今回のジャンル予想ですが――。
今回は「ヒューマンドラマ」と「ファンタジー系」が多かったのではないかと思います。
では、赤が昨年(2022年)の平均、青が今回のコンテストのジャンル分布になります。
じゃじゃん!
今回はようやっとヒューマンドラマ中心の回に戻ってきたようです。やっぱり犬は人間の良きパートナーですからね。
一方、猫の場合はヒューマンドラマが少なめで、ファンタジー系が結構多かったです。
犬は猫に比べて人間との距離が近く、そしてあまり神秘的ではないようです。
おまけに動物おもしろ動画の影響か、犬も猫もコメディは多かったようです。そしていずれも恋愛や青春は少なくなりました。
でもまぁ、なんとなくそうですよね……。
ちなみに新ジャンルの恋愛ファンタジーですが、恋愛に応募された41作品のうち、たった6作品となっていますので、たとえば人間界で虐げられた娘が犬の世界に転生し犬の王子様に溺愛されるようなことはそうそうなかったのではと思います。
では次にジャンル別の受賞割合を示します。
じゃじゃん!
今回もさまざまなジャンルからバランスよく選出されていましたが、特に青春とミステリーが頑張った回となったようです。
実数では鉄板のヒューマンドラマが9作品で圧倒的多数、次いでミステリーと青春が4作品、ホラーと現代ファンタジーが3作品でした。
では、次に紹介させていただくのが、「文字数ごとに分けた場合の、応募作品の割合」になります。
こちらも昨年のコンテストの平均文字数と比較して示します。赤が昨年の平均、青が今回のコンテストの分布になります。
じゃじゃん!
ここでX軸の1から14までの数値は、読書時間、つまり文章の長さを示しています。1分あたり600文字です。
ただし、「読書時間1分」は「100から600文字」、「読書時間14分」は「7801から8000文字」と範囲が狭くなっています。
今回は全体的に文字数が多め、というか1分作品が少なめだったようです。「猫」の時は1、2分作品が普段より多かったので逆の傾向ですが、飼い主との絆を深めたがる犬と、人間を秒殺する猫のあざと可愛い性分の違いを考えれば納得できる分布なのかもしれません。
では、今度はそれぞれの文字数(読書時間)ごとで、受賞率がどう違うのかを示します。
じゃじゃん!
最近では珍しく、短めの作品でも選ばれやすい回となったようです。
しかし読書時間が「ワン!」の作品がひとつくらいくるかと思ったのですが、そんなわけはなかったようです。
今回、連載中は【33作品】、過激表現の応募作品は【8作品】、規定外は【7作品】ありました。
ちなみに今回は過激表現の作品から選出がひとつありました。
【超・優秀作品】
さて、今回の超優秀作品のご紹介です。
☆彡乃上さりさんの「犬神」
『小学校の友達が犬を飼っているという。それも壺の中に、三匹。そして起きる奇怪な現象。主人公が不幸な結末を迎えるわけではないのに、得体の知れない存在ににぞわぞわと背筋を冷たくさせられる、まさに色気満載のホラーでした!』
☆彡味志ユウジロウさんの「パブロの尻尾は未来に向かって」
『犬を不浄なものとみなす伝承のある世界で、犬のいる禁断の島へ向かうふたりの少年。けれど恐怖に取りつかれた片方が友人を裏切り――。犬を通じて描かれる人間の身勝手さに戦慄する物語、けれど希望の持てる終幕は読後感がよかったです!』
さて、これで2023年に応募が終了した妄想コンテストの発表は、残り2回となりました。あとは「久しぶり」と「夫婦」ですね。
結果発表が出そろい次第、「エブリスタの秘密」のほうで、「2023年妄想王決定戦」のランキングを発表させていただきたいと思います。
※2023年12月31日時点のフォロワー限定で、非フォロワーの作者様は伏字になりますことをご了承ください。
本日は以上です。
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