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「夫婦」分析結果
本日は2024年2月14日に結果発表になりました妄想コンテスト、「夫婦」についての統計を示します。
いよいよ2023年に応募終了したコンテストの最終回となりましたが、夫の方も婦の方も腐の方も、みんなで受賞したいものですね!
では、さっそく本題に入りたいと思います。
それではまず、注目の作者様は――。
高木アイコさんの「君と俺の巡り巡る戦いの日々」が大賞!(いい作品だなぁと思っていましたが……ついに目標としていた大賞を受賞! ほんとうにおめでとうございます!!)
東 里胡さんの「あなたとならば」が佳作!(痛みを抱えるナツと、とことん優しいハルの物語、胸が熱くなることうけあいです。シリーズものなのでこの前作もおすすめです!)
和來 花果さんの「カンペキな妻と壊れてる俺」がトンデモ賞!(やっぱり妄コンはこれくらい飛んじゃっている作品が読んでみたいものですね。泥沼かと思いきやすがすがしいくらいでした!)
そして優秀作品が――。
しのき美緒さんの「ずっと愛してる」
えりなさんの「他人の生活は密の味」
アズマさんの「仮面夫婦に幸あれ!」
一月ににかさんの「うのない朝には味噌汁を」
乃上さりさんの「雪催い (ゆきもよい)」
杜乃うなさんの「Darling」
多田 莉都さんの「天国で貴方を待ちながら」
と、今回はフォロワーの作者様がしっかり選ばれている回となりました。昨年応募終了したコンテストの締めを飾るにふさわしい、ご活躍の作者様の選出でしたね。
今回、エブリスタのコメントとしましては――。
「これまでの価値観とは異なる、多様なパートナー関係が存在する現代。それを反映するように、物語においても様々な“夫婦”の様子が描かれていました。」
そうそう、夫婦には夫婦にしかわからない関係性があって、いろんな作品でそれぞれ異なる夫婦の姿が描かれていたと感じました。(今朝、出勤しながら思っていたこと)
「とはいえやはり、一般的な結婚を果たした夫婦関係や実体験のような内容をベースとした、現実的な内容が多数派。ファンタジー的な要素を含んだ作品が少な目だったのは、少しもったいなかったかもしれません。」
そうそう、こういうジャンルが集中しそうなお題の時こそ、味変ジャンルで書いてみるのが選出のコツなのかもしれないですね!(いろんな作品を読んでいて思ったこと)
それでは分析の結果に移りたいと思います。
【分析対象:211回「夫婦」】
【作品数 551作品】
夫婦というからにはフーフー熱いコンテストになったと思ったのですが、意外なことに応募総数は控えめでした。あとで別のエッセイでおさらいをしたいと思いますが、コロナバブルの応募総数が平時に戻った気がします。
受賞作は、賞金枠3作品、佳作5作品、超短編賞1作品、続きが読みたい賞なし、トンデモ賞1作品、優秀作品が23作品でした。
では分析結果発表に移ります。
じゃじゃん!
【全体の受賞率 6.0%】
今回は17作品あたり1作の選出でした。
※ここでいう「受賞」とは、大賞・準大賞・入賞・佳作・超短編賞・続きが読みたい賞・トンデモ賞および優秀作品を指し、ピックアップルーキー賞は除いています。
では最初に全応募作品のジャンル別の割合を示します。横軸がジャンルで縦軸が割合(パーセント)になります。
今回のジャンル予想ですが――。
今回は「ヒューマンドラマ」が多かったのではないかと思います。
では、赤が昨年(2022年)の平均、青が今回のコンテストのジャンル分布になります。
じゃじゃん!
まぁ、そうですよね……。またまたヒューマンドラマ中心の回になったようです。
最近は完璧にヒューマンドラマ系が続いていて、まさにアイム・パーフェクトヒューマンです。懐かしいですが、最近チキンラーメンのCMで再登場していますね。
あとは恋愛が増えており、このふたつのジャンルだけで6割を占めていました。ほかのジャンルは軒並み少なめとなりました。
恋愛したから夫婦になるのか、夫婦になっても恋愛しているのか。そんな問いかけに答えたのが大賞作品だったのかもしれません。
ちなみに新ジャンルの恋愛ファンタジーですが、恋愛に応募された110作品のうち21作品でした。こういうジャンルへの投稿がのぞまれた回だったかもしれません。
では次にジャンル別の受賞割合を示します。
じゃじゃん!
今回は歴史が飛び出て見えますが、5作品中の2作品なのであまり気にしなくてよろしいかと思います。ファンタジー・青春・コメディがはぶんちょとなった珍しい回でした。
実数では応募総数が多かった王者ヒューマンドラマが15作品で圧倒的多数ですが、次いで恋愛が8作品、現代ファンタジーが3作品、以下略……と、圧倒的偏りを見せました。
では、次に紹介させていただくのが、「文字数ごとに分けた場合の、応募作品の割合」になります。
こちらも昨年のコンテストの平均文字数と比較して示します。赤が昨年の平均、青が今回のコンテストの分布になります。
じゃじゃん!
ここでX軸の1から14までの数値は、読書時間、つまり文章の長さを示しています。1分あたり600文字です。
ただし、「読書時間1分」は「100から600文字」、「読書時間14分」は「7801から8000文字」と範囲が狭くなっています。
今回も14分作品が平均よりも多めで、昨年を上回っていました。
「夫婦」というお題だったために、普段は言えない鬱憤を思い切り吐き出したのかもしれません。
でもそんなあなたの作品、ひそかにお相手が読んでいるかもしれませんよ?
では、今度はそれぞれの文字数(読書時間)ごとで、受賞率がどう違うのかを示します。
じゃじゃん!
今回は若干、文字数少なめ優遇の回だったように思いました。お題からして近似性の高い物語も多かったと思うので、短くてもインパクトのある作品がほしくなったのではないでしょうか。
今回、連載中は【25作品】、過激表現の応募作品は【12作品】、規定外は【8作品】ありました。
ちなみに今回は連載中と過激表現の作品の選出はありませんでした。
【超・優秀作品】
さて、今回の超優秀作品のご紹介です。
☆彡えりなさんの「他人の生活は密の味」
『主人公が男を金づる&遊び相手にしながら、夫婦を望遠鏡で観察するというキャッチーな物語。相手の描写が容赦なく、シリアスなのに笑えます。でもその向かう先にある運命は――。ミステリーっぽい謎展開に目が離せません!』
☆彡杜乃うなさんの「Darling」
『夫との出会いから始まる冒頭の、心情と情景のリアリティに引き込まれる物語。幸せそうな夫婦の間に訪れた別れの理由とは――。でも絆が壊れたわけではなく、見つけ出した新たな幸せの形と爽やかな結末に胸が震えました!』
そして今回の発表で2023年の妄想コンテストが全て終了しました。なんだろう、このやりきった爽快感は……。(最近、妄コンには分析でしか参加していない気がしますが)
さて、いよいよこの後、お待ちかねの「2023年 妄想王決定戦・ファイナル」になります。
1年間妄コンを頑張った皆様の成果を、エッセイ「エブリスタの秘密」発表いたします!
ちなみにこちら▼
https://estar.jp/novels/25517140
そして今回の発表で2023年の妄想コンテストがすべて終了しました。
今度の土曜日、0時0分に間に合わせるぞー! オー!
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