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「あなたに会いたい」分析結果
本日は2024年3月6日に結果発表になりました妄想コンテスト、「あなたに会いたい」について統計を示します。
この「あなた」が主人公にとってどんな立ち位置の人物なのか。結局は会えたのか会えなかったのか。登場人物の関係性が重要になったお題なのではないかと思います。
では、さっそく本題に入りたいと思います。
それではまず、注目の作者様は――。
待井小雨さんの「妖精のドレス」が入賞!(読ませていただいた時に選ばれて欲しいと思った、とにかく美しい世界観の作品です。寝る前に読むといい夢が見られそうです!)
そして優秀作品が――。
高木アイコさんの「ゆめうつつの誘惑者」
真江島 志絽さんの「つづく言葉は」
アズマさんの「あなたに会いたい」
日比野うたかたさんの「こんな日はどうしようもなく」
つなべ夏さんの「会えないのなら、信じない」
白山小梅さんの「タルトタタンの甘い色」
と、2024年開幕の回でしたが、フォロワーの作者様はさほど多くありませんでした。初回から選ばれた作者様は験がいいのではないでしょうか。
まだ今年が始まらない作者様は、2週間後の「ポケットの中」の発表をぽけーっと心待ちにしていただけたらと思います。
そして今回、エブリスタのコメントとしましては――。
「ストレートな人間ドラマや恋愛作品が圧倒的多数を占めていました。中でも感情に訴えかけるような感動作が多かった印象です。」
人間の感情を描く物語が上手な作者様、エブリスタにはたくさんいらっしゃいますからね。なかなかの激戦になったのではないかと思います。
「それだけに構成力や演出力などの技術的な部分で読者を魅せられる作品が光っており、内容的にも読み応えがありました。」
選考委員のコメントからはしばしば切羽詰まった雰囲気を感じるのですが、今回は余裕のコメントといった感じでしたね。前回から3週間空いていましたから、選考にも心の余裕があったのではないでしょうか。
ちなみにコンテストの間が3週間あるときは、ちょっと一息つけますよね。(今がそう)
それでは分析の結果に移りたいと思います。
【分析対象:212回「あなたに会いたい」】
【作品数 711作品】
昨年は前半は応募総数が多く、後半になるにしたがって減っていたようです。今回も、昨年の平均よりは若干多めでした。こたつでみかんを食べながら執筆する作者様の姿が目に映ります。(←妄想)
そして受賞作は、賞金枠3作品、佳作5作品、超短編賞なし、続きが読みたい賞1作品、それにトンデモ賞1作品、優秀作品が23作品ということで、ちょっとやそっとでは会いたい人には会えない回となったようです。
では分析結果発表に移ります。じゃじゃん!
【全体の受賞比率 4.6%】
今回は22作品あたり1作の選出のようです。
※ここでいう「受賞」とは、大賞・準大賞・入賞・佳作・超短編賞・続きが読みたい賞・トンデモ賞および優秀作品を指し、ピックアップルーキー賞は除いています。
では最初に全応募作品のジャンル別の割合を示します。横軸がジャンルで縦軸が割合(パーセント)になります。
今回のジャンル予想ですが――。
「あなたに会いたい」ということですので、ヒューマンドラマと恋愛、青春など王道系ジャンルが多かったのではないかと思います。
さて、実際のところはどうでしょうか。
では、赤が昨年(2023年)の平均、青が今回のコンテストのジャンル分布になります。
※今回から「恋愛ファンタジー」のジャンルを独立させて表記しています。
じゃじゃん!
予想にたがわず、今回は恋愛とヒューマンドラマの回となったようです。青春はさほど多くなく、ほかのジャンルも控えめでした。恋愛ファンタジーは昨年の途中から始まったので、昨年全体としては割合は低めになります。
では次にジャンル別の受賞割合を示します。
じゃじゃん!
今回もさまざまなジャンルからバランスよく選出がありました。昨今の傾向を反映してか、青春が高め、恋愛が少なめとなっていました。
実数とすればヒューマンドラマが14作品という圧倒的多数で、2番目が青春で7作品、ほか3作品以下でした。こういったお題ですから、王道ジャンルに良質な作品が集まったのもうなずけます。
2024年はとにかく振り切れる話を書かないと、なかなか選考委員の目に留まらないかもしれませんね。
では、次に紹介させていただくのが、「文字数ごとに分けた場合の、応募作品の割合」になります。
こちらも昨年のコンテストの平均文字数と比較して示します。赤が昨年の平均、青が今回のコンテストの分布になります。
じゃじゃん!
ここでX軸の1から14までの数値は、読書時間、つまり文章の長さを示しています。1分あたり600文字です。
ただし、「読書時間1分」は「100から600文字」、「読書時間14分」は「7801から8000文字」と範囲が狭くなっています。
今回は1分作品と14分作品がやや多めという結果でした。たしかに重厚なヒューマンドラマが書きやすそうな一方で、一発ネタも思い浮かびそうなお題でした。
昨年も最初の応募では一発ネタが多かったので、もしかしたら初詣で並んでいる隙にちゃちゃっと仕上げた作品も結構あったのでは――という邪推はさておき。
では、今度はそれぞれの文字数(読書時間)ごとで、受賞率がどう違うのかを示します。
じゃじゃん!
エブリスタのコメントからすれば短い作品が多く選ばれたんじゃないかなんて思いましたが、蓋を開けてみればバランスよく字数多めが高めの選出率になっていました。
今回、連載中は【32作品】、過激表現の応募作品は【14作品】、規定外は【23作品】ありました。これらの中で選出作品はありませんでした。
【超・優秀作品】
さて、今回の超優秀作品のご紹介です。
☆彡日比野うたかたさんの「こんな日はどうしようもなく」
『幼い子供を残し、愛する夫に先立たれてしまった妻の物語。見守る子供は子供で頑張っていて――。愛情が深いからこそ別れが悲しくて、けれど子供の成長に支えられるという、王道でありながらどこまでも味わい深い一作、胸に響きました』
☆彡白山小梅さんの「タルトタタンの甘い色」
『文化祭の日、主人公であるクッキング部員の女子生徒は模擬店のそばでどんよりした青年を見つける。呼び止めて事情を聞いていると――。耳に残るポップでキュートな会話が楽しく、わくわくしながら読めました。甘党の読者におすすめ♪』
そういえば少し前に「2023年妄想王決定戦」を「エブリスタの秘密」のほうで報告させていただきましたが、やはり結果発表で印象に残っている作者様のお名前は上位にきていましたね。
というわけで、今年もぼちぼち頑張りたいと思います。分析を。(そっちか!?)
妄コンは
いつでも妄想家を
待っている
あきづき いっせゐ
本日は以上になります。
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