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「おなかが空いた」分析結果
本日は2024年5月22日に結果発表になりました妄想コンテスト、「おなかが空いた」について統計を示します。
今回の物語は、お腹が空いた者にはいろんな立場があり、それゆえストーリーも多種多様でした。
お腹が空いた龍にご飯を与えて仲良くなったり(ファンタジー)
腹を立てた異性と食事をしたら仲良くなったり(恋愛)
毒殺の料理を見ているうちに食べたくなったり(ミステリー)
お腹に不思議な虫が宿って病気をやっつけたり(SF)
あまりの空腹で友人の顔が料理に見えてきたり(ホラー)
まあ、いろいろなはらへりんこがあったのではないかと思います。
では、さっそく本題に入りたいと思います。
それではまず、注目の作者様は――。
乃上さりさんの「夜を彷徨うものたちは」が大賞!(いろんな感情が味わえる乃上さんの作品を読んで、ホラーっていうジャンルが好きになりました。選評の通りのお見事な作品で、まさに今年の妄コンの立役者ですね!)
それから優秀作品が――。
栄亭さんの「LOST TASTE」
秋月 一成の「ハングリッヒ家の花嫁選抜晩餐会」←おったわ!
池田春哉さんの「腹が減っては恋をして」
というフォロワーの作者様の選出結果でした。
しかし今回もまた選出作品数が減ってしまい、ちょっとさみしい今日この頃です。(エッセイをまとめるのは楽なんですが……)
まだまだ今年が始まらない作者様は、2週間後の「お花見」で高らかに開花宣言をしていただきたいと思います。
そして今回、エブリスタのコメントとしましては――。
『空腹が満たされる瞬間の幸福感や温かさを描いた作品と、抗えぬ欲求から凄惨な結末へ向かってゆく作品、両極端ながらどちらも多く集まっていました。』
たしかにお題をどっち向きに使うかは、作者様の得意な作風により決まったのではないかと思います。苦手なものを無理してもいいものを書くのは難しいですからね。
『空腹を満たすための手段を通して“生”に向き合うような、メッセージ性を感じさせる回だったように思います。』
はい、最近は選ばれるためにはメッセージが重要だって感じています。なお、執筆を続けるためにはマッサージは重要だと感じている今日この頃です。(肩がぁぁぁ! 首がぁぁぁ!)
それでは分析の結果に移りたいと思います。
【分析対象:217回「おなかが空いた」】
【作品数 586作品】
今回は応募数が最近の平均値くらいになりました。
そして受賞作は、賞金枠3作品、佳作4作品(←お腹だけでなく受賞まで減っている!)、超短編賞なし、続きが読みたい賞1作品、それにトンデモ賞1作品、優秀作品が14作品ということでした。
まさか佳作が4作に減るとは信じがたいですが、もしかしてしいたけの生産が追いついていないのでしょうか。(最近、野菜が高いですしね……)
では分析結果発表に移ります。じゃじゃん!
【全体の受賞比率 3.9%】
今回は25作品あたり1作の選出のようです。かなり厳しい選考ですね、なんだかお腹が空いたどころか、心が空虚になってしまいそうです。
※ここでいう「受賞」とは、大賞・準大賞・入賞・佳作・超短編賞・続きが読みたい賞・トンデモ賞および優秀作品を指し、ピックアップルーキー賞は除いています。
では最初に全応募作品のジャンル別の割合を示します。横軸がジャンルで縦軸が割合(パーセント)になります。
今回のジャンル予想ですが――。
今回は「おなかが空いた」ですから、ヒューマンドラマ・ファンタジーそしてホラーが多かったのではないでしょうか。
では、赤が昨年(2023年)の平均、青が今回のコンテストのジャンル分布になります。
じゃじゃん!
おおっ、今回はかなりホラーが増えた回だったようですね。あとはファンタジーとコメディでしょうか。一方で恋愛は激減したようです。
では次にジャンル別の受賞割合を示します。
じゃじゃん!
今回は昨年からの新ジャンル、恋愛ファンタジーがもっとも高くなりました。おめでとう恋愛ファンタジー!(とはいっても12作中2作ですけど)
それからホラーと青春が高かったようです。
かつてはホラーの選出率が高く(5分シリーズが活発な頃)、その後しばらく低下していたのですが、今年になってからホラー復活の雰囲気を感じています。
実数ではホラーが6作品とトップで、王道ヒューマンドラマ(5作品)を超えました。おめでとうホラー! ほかは青春が3作品、以下略となりました。
では、次に紹介させていただくのが、「文字数ごとに分けた場合の、応募作品の割合」になります。
こちらも昨年のコンテストの平均文字数と比較して示します。赤が昨年の平均、青が今回のコンテストの分布になります。
じゃじゃん!
ここでX軸の1から14までの数値は、読書時間、つまり文章の長さを示しています。1分あたり600文字です。
ただし、「読書時間1分」は「100から600文字」、「読書時間14分」は「7801から8000文字」と範囲が狭くなっています。
今回は一発ネタとなる1分作品が多かったですね。作品数とすれば100を超えていたのですが、それらは全滅となってしまいました。
では、今度はそれぞれの文字数(読書時間)ごとで、受賞率がどう違うのかを示します。
じゃじゃん!
こんな感じで今回は14分作品が圧倒的に多く、文字数少な目はやっぱり不毛でした。
選出が23作品になってからの記録を振り返りますと、割り切って3分で超短編賞狙いか、しっかり11分以上とするか、目的を明確にしたほうがよさそうに思いました。
今回、連載中は【35作品】、過激表現の応募作品は【16作品】、規定外は【12作品】ありました。これらの中で選出作品はありませんでした。
【超・優秀作品】
さて、今回の超優秀作品のご紹介です。
☆彡栄亭さんの「LOST TASTE」
『車が故障し、動物と暮らす仙人と出会った主人公。料理をごちそうになるかと思いきや仙人の必殺技がさく裂して――。独自路線を行く、ふたつとない生臭くて面倒臭くて照れ臭い物語、全ページ突っ込みたくなることうけあいです!』
それともうひとつは、申し訳ないですがこれを紹介させてください!
☆彡秋月 一成の「ハングリッヒ家の花嫁選抜晩餐会」
『貴族の子息の主人公は、父のセッティングした晩餐会で三人の女性と夕食をとることに。その目的は花嫁選抜だが、そのなかのひとりが主人公の想い人で――。それぞれの思惑が絡み合うなか、主人公と結ばれるのはいったい!?』
★
今回は厚かましいことに拙作を紹介させていただきました。
というのも、最後のページで嬉しいペコメをたくさんいただきましたので、お礼の意味を込めての紹介になります。皆たんありがとう!
さらに母が元一般市民だということにいち早く気づいた砂たこさんの洞察はお見事でした!
そんなわけで今後も妄コンを続けていきたいと……みたいな感じになるところですが、じつは今回以降は当面お休みしています。(長編をステルス執筆し始めたので、3か月程度はそちらに集中してみようと思っています)
ということで、今後は分析で参加させていただきたいと思います。
皆様、僕の屍を乗り越えて行ってください♪
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