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妄想コンテスト作品はいつ頃投稿?
今回は、皆様の妄想コンテスト応募時期の分析をしてみます。
エブリスタ9周年パーティーでは坂井さんが「応募期間の最初と最後が多いんです」とおっしゃっていました。
実際のところはどうなのか。その疑問を解決するために、「あなたを選んだ理由」の応募期間、5月13日から6月15日の間、それぞれの日で応募された作品の割合を集計しました。
「応募した日って正確にわかるの?」という疑問を持たれる方は多いと思うのですが、実際のところ、日付け表記の法則がわかっていれば、応募作品リストから1日あたり2人以内の誤差で求めることができます。
結果を簡単に申しますと、特に出だしで多い訳ではなく、締め切りが迫った10日間、特に最終の日曜日が多いようですね。(あくまで最初の公開日ではなく応募日です)
6月15日は月曜日、午前3時が締め切りであることを考えますと、24時から27時の間に、睡魔との激しい戦いの末、勝利した方が多々いらっしゃるようです。
その中には、文字数を削るという戦いの方も多かったのではないでしょうか。
では、このグラフと比較しまして、次は各作品の「最終更新日の割合」になります。
現在の仕様では、最終更新日は文字の修正を行った、あるいは文字数が増えたという場合には反映されず、公開ページが増えた場合に反映されているようです。
したがって、いつまで執筆(ページ更新)をしていたか、という意味になります。
一番右の棒グラフが、応募期間を過ぎて加筆されていたものになりますので、これらの作品は除外して考えます。
こちらのグラフは上のものとあまり変わりがないように見えますが、多少違いがあり、そこには意味はありそうです。
最初の数日間と最後の2日間は非常に似通ったパターンですが、その間にはそれなりなばらつきが見られます。
ばらつきがある部分は、完成されていない時点で応募し、その後加筆をしていたのだと思います。
この結果から察するに、一番多いのは、
応募期間内に余裕を持って応募し、のんびり修正しつつ締め切りまでには推敲を完了し、あとはお茶でもすすっている。
というパターンのようです。
(自分はこれに属します)
その中には、コンテストが始まると同時にすぐ応募し、以降は加筆を行わない。多分、予告の時点で既に仕上げている。
という強者がそれなりにいらっしゃるようです。
次に多いのが、
完結あるいはそれに近い状態で、締切ギリギリに応募する。文字を削り、睡眠時間を削り、命を削りますがネタの盗用を防げる(同じコンテストで盗用をする人はほとんどいないと思いますが)。
というパターンのようです。
そして最後に、どちらかといえば少数派なのが、未完成な状態で応募し、応募期間内にページをアップデートしていく方です。
また、最終の日曜日を除いては、休日に投稿が多かったというわけでもなさそうです。執筆は休むと腕がなまってしまうので、挑戦されている方にとっての執筆は、休日のレジャーというよりはデイリーワークの感覚なのでしょう。
さて、実際のところ、早く応募される方と、ギリギリに応募される方、どちらの方が受賞者が多いのでしょうか?
外部公募で受賞された方が、「コンテストに応募する人は大半が締切ギリギリに原稿を提出しているが、受賞した人の多くがかなり早い時期に原稿を提出していたのだよ」と編集部が話していたと、聞いたことがあります。
一方、最後の最後までストイックに推敲を済ませた後に応募する作品の方が完成度が高そうな気もします。
また、今回の受賞作品は、応募期間の締切ギリギリの更新日付の作品が多かったのですが、実際には最終更新日がオープン、日ギリギリの作品が多いので、それ自体が受賞と関連するかは、はっきり分からないんですよね。
ですので、最後に、最終更新日と受賞率の関係を示します。
結局のところ、いつ最終更新していたかによって、さほど受賞率は変わらないようでした。
当然のことのように思うかもしれませんが、これはこれで重要だと思います。
応募側ではなくて審査側の心理として。
エブリスタの審査はおそらく応募の順番に沿って(古い方か新しい方かは分かりませんが)行われていると思うのですが、そういった場合、わりと最初に読んだ作品の方が印象が強くなる傾向があると思います。似た作品を読んだ場合、2番目以降の方が印象が薄くなるという意味です。
けれども少なくともこの結果からすれば、応募の時期や順番が、エブリスタの審査に影響を与えているとは思えませんでした。
というわけで、今回は、応募する時期については自分の執筆スタイルでよろしいのではないかという結論でした。
ちなみに印象ですが、7割超の方は、最終更新日が応募した日と一致しておりました。つまり、最後のページを書いた日にすぐに応募しているようです。
応募してからページをアップデートされている方は2割ほどいらっしゃいまして、最終の更新を終えてから後日に応募している方は1割程度いらっしゃいました。
というわけでほとんどの方が、仕上がり次第応募に踏み切っていたようです。
せっかく書いたのに応募し忘れは衝撃が大きすぎますからね。
今回は単一のコンテストの結果を解析していますが、おそらくいずれも同様の傾向を示すものと思います。
※こちらの統計学は、「エブリスタの秘密」(水土更新)以外の日の0時に不定期更新したいと思います。
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