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執筆応援キャンペーン分析・其の壱
皆様、公開からさっそくお読みいただき、本当にありがとうございます。
お陰様で公開翌日、エッセイ・HowToのデイリーランキング1位になることができました。
今回は、「執筆応援キャンペーン」について分析をしたいと思います。
※驚いちゃう分析結果かもしれないので、心してお読みください。
実は、「エブリスタの秘密」の15ページで、受賞したいのであれば「執筆応援キャンペーン」を中編で攻めろ!ということをお伝えしたので、本当にその主張が正しいかどうかを検証しました。詳しくは以下です。
https://estar.jp/novels/25517140/
まずは分析が機能するかどうか評価するため、直近で結果発表された「結婚/夫婦/家族の秘密」を用いて分析を試みたいと思います。
妄想コンテストの分析についてはすでにさせていただきましたが(今後積み重ねていければと思います)、妄想コンテストと執筆応援キャンペーンが異なるところは、
①昔の作品でも応募できる
②字数が2万字以上であることが条件、ただしそれ未満の文字数の作品も応募できてしまう
③評価の対象となるのは2万字までの内容と謳っている
④大賞は商品があることと、賞金枠が広いこと、作品へのアドバイスがもらえること
⑤書籍化の可能性はないこと
などでしょうか。
さて、それでは最初に恒例の、応募作品のジャンル別割合を示します。
お題からの予想にたがわず、恋愛およびヒューマンドラマが多数を占めています。これはコンテストのお題によってある程度違いそうですね。
この回は応募総数520、受賞作品数は19となっております。(受賞率3.7%)
受賞作品は恋愛が12、ヒューマンドラマが4、現代ファンタジーが2そしてSFが1となっています。
受賞率だけみれば妄想コンテストよりも厳しいように思いますが、実はそうではないということを、まず先にお伝えしておきたいと思います。
ちなみに「次に読みたいファンタジー」につきましてはジャンルはファンタジーおよび現代ファンタジーに偏るのは火を見るよりも明らかでしょうし、受賞枠が狭いため統計的出力に弱く、分析対象のコンテストとは致しません。(自分が参加しないからというのもあります)
話は戻りますが、「エブリスタの秘密」では、これが中編小説にフォーカスを当てたコンテストであるということをお伝えしましたので、文字数ごとの応募数と、それぞれの受賞率を示したいと思います。
まずは文字数なんですが、集計しました2020年8月6日の時点で、以下のグラフのようになっています。縦軸は全体の中の割合を示しています。
驚くことに、文字数が2万字未満で規定外となっている作品がなんと28.7%も存在しました。ちなみに2万字未満の作品での受賞はありませんでした。応募規定に即していないのですから当然ですよね。
もしもそれらの作品群を除外して考えれば、受賞率は3.7%から5.2%まで上昇します。そうしますと妄想コンテストより若干、可能性が高いことになります。しかも妄想コンテストと違うのは、すべての受賞作品にエンブレムがつくことですので、その点は誇らしいですね。
逆に、文字数が少なくても応募できてしまうのは、システム上どうにかしないといけないのかもしれませんね。
さて、次がショッキングなグラフです。これは文字数ごとの受賞率を示しています。
受賞率についてはなんと、1時間未満で読める短編(36000文字未満)が際立って高い比率を占めています。
けれどもこれは、長編をないがしろにしているわけではなく、長編では2万字以内でテーマに即した見どころを迎えていないということなのかもしれません。
現在、選考中になっています「男性視点の恋愛」では「本社さん」を応募しているのですが、短編の方が良いと分かっていながら、将来のコンテストのために書き続け、もはや10万字近くなってしまっています。
ただ、2万字以内に見所を迎えるようにしてありますので、もしもこの作品が選ばれるようなことがあれば、長編作品でも執筆応援キャンペーンでの受賞が狙えるヒントになるかもしれません。
さて、次に行きます。
一般的なコンテストではしばしば「新作推奨」と書かれていますが、執筆応援キャンペーンは昔の作品でも応募できてしまうため、昔の作品が脚光を浴びるのかどうか、最終更新日ごとに分類し、受賞に差が出るかを調べてみました。
まずは全作品の最終更新日です。
今年に入ってから新規投稿あるいはアップデートされているものが大半を占めますが、2018年以前のものも10%強あるんですね。
最も古いものは2010年でした。当初からユーザー登録し、その時の作品をそのままの状態で応募された方がいらっしゃるんですね。
そして、年代別の受賞率ですが、それが以下のグラフになります。
どうやら、昔の作品でも受賞する可能性は低くないと思われます。
執筆応援キャンペーンは、ストックがあれば是非ぶっ込んでいきたいコンテストということになりますね。
その他の分析ですが。
完結によって結果が異なるかどうかですが、調査時点で連載中もしくは休載中の作品は138作品(26.5%)を占めておりました。休載中の方が連載中よりも多かったので、途中で執筆を頓挫してしまった方の作品も多く含まれてると思います。また、連載中もしくは休載中の作品の受賞率は2.2%とやや低めでした。
それから、過激表現の作品は123作品(23.7%)ありましたが、受賞はありませんでした。
結論としては、「執筆応援キャンペーン」は、1時間以内に読める物語で収める、ただし必ず2万文字以上にしておくこと、過激表現は避ける、なるべく完結させておく、2万字までにはテーマに即した見どころを迎える、昔の作品でも有効活用する、ということになるようです。
ただ、今回は1回のコンテストの集計ですので信ぴょう性が高いとは言えません。今後もコンテストの結果を踏まえ、さらにデータを集積していきたいと思います。
さあ、これを読まれた皆様、次に待ち受ける執筆応援キャンペーンを攻略しに行きましょう!
(しかも連投になりますが、明日は明日でまたもや執筆応援キャンペーンの分析を行っています)
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