プールへ行こう

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「お母さん、ボク…ゆきちゃんと三人でプールに行きたいんだけど…。」 納涼祭から数日後の夜、夕食を食べながら悠が言った。 『あぁ…そういえば今シーズン、まだ1回も行ってなかったね…。うん、行こうか?でも、ゆきちゃんはどうかな?あとで聞いてみるね。』 「うん。ゆきちゃんと三人がいいからさ…。」 『分かった。あとで電話してみるよ。』 「よろしくお願いします。」 悠はそう返事をすると、残りのゴハンを豪快に口に放り込んだ。 「もしもし…。」 『もしもし…、今大丈夫?』 悠が眠ったあと、柚希さんに電話をした。 「えっ!プール…?」 『うん…。毎年2回位、車で30分くらいの流れるプールに行ってて。それで悠がね、今年はゆきちゃんと三人で…って。』 「なるほど…。」 『うん。』 “どうかな? 柚希さんは文化系って感じだし、真夏の屋外プールのイメージ全く無いけど…。” 「いいよ、行こうか?今度の土曜日とかどう?」 『えっ、いいの?大丈夫なの?』 「大丈夫だよ。じゃあ、土曜日にね。」 『うん、ありがとう。』 ということで、三人でのプール行きが決まった。
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