348人が本棚に入れています
本棚に追加
土曜日、13時半過ぎ。
「わぁ、広いねー!」
「でしょ?楽しそうでしょ?…ていうか、ゆきちゃん脚長ーい!」
『だよね、脚長いよね。本当スタイル良いよね…。』
やって来ました、流れるプール♪
幼児プールに子供プールにスライダー、競技用の25mと50mプールも併設している、なかなか大型の屋外プールだ。
施設の建物の2階に更衣室があり、今は着替えを終え、プールに降りる階段の手前から、目の前に広がるプール全体を眺めているところ。
「はじめて来るけど、こんなに広いとは思ってなかったなー。」
「早く行こ行こ、ゆきちゃん♪」
『悠、ほら…慌てて転ばないでよ。興奮し過ぎー!』
悠は、そんなわたしの言葉など見事にスルー。
浮き輪片手に、もう片方の手で柚希さんの手を引っ張り、どんどん階段を降りていく。
「悠君、ゆっくりね。」
「分かってるー。」
『はぁ……。』
わたしはそんな二人の後ろ姿を見ながら、静かに階段を降りた。
最初のコメントを投稿しよう!