348人が本棚に入れています
本棚に追加
「気持ち良いねー。」
『ねー。』
小さい浮き輪で、少し前をプカプカしている悠を見守りながら、柚希さんが大きい浮き輪の中に。
わたしは、それに掴まるように漂い中。
『プール、嫌がると思ってた…。』
「えっ、わたし?」
『うん。絶対断ると思ったもん。』
「フフフフ……。実はわたし、スイミングだけは、習ってたから得意なの♪だからプールは全然大丈夫。」
『へぇー、意外。泳ぎ得意なんだ?』
「まぁね…。とりあえず、一通りは泳げるよ。」
『本当に?スゴーイ!』
「エヘヘ…照れちゃうな。」
柚希さん、なんだか恥ずかしそう。
可愛いー♪
「智さんは…?」
『わたし?わたしも、バタフライ以外は、一応泳げるけど。スイミングとか行ってた訳じゃないし。我流?みたいな感じだから…。』
「えー!そう言いながら、小学校で夏休みに強化練習とか参加してた人だったりして…?」
『……。』
「えっ!図星…?」
『アハハ…ご想像にお任せします。』
「やっぱりね…。」
柚希さんは振り向いてそう言うと、苦笑いを浮かべた。
最初のコメントを投稿しよう!