プールへ行こう

5/10
前へ
/331ページ
次へ
「気持ち良いねー。」 『ねー。』 小さい浮き輪で、少し前をプカプカしている悠を見守りながら、柚希さんが大きい浮き輪の中に。 わたしは、それに掴まるように漂い中。 『プール、嫌がると思ってた…。』 「えっ、わたし?」 『うん。絶対断ると思ったもん。』 「フフフフ……。実はわたし、スイミングだけは、習ってたから得意なの♪だからプールは全然大丈夫。」 『へぇー、意外。泳ぎ得意なんだ?』 「まぁね…。とりあえず、一通りは泳げるよ。」   『本当に?スゴーイ!』 「エヘヘ…照れちゃうな。」 柚希さん、なんだか恥ずかしそう。 可愛いー♪ 「智さんは…?」 『わたし?わたしも、バタフライ以外は、一応泳げるけど。スイミングとか行ってた訳じゃないし。我流?みたいな感じだから…。』 「えー!そう言いながら、小学校で夏休みに強化練習とか参加してた人だったりして…?」 『……。』 「えっ!図星…?」 『アハハ…ご想像にお任せします。』 「やっぱりね…。」 柚希さんは振り向いてそう言うと、苦笑いを浮かべた。
/331ページ

最初のコメントを投稿しよう!

348人が本棚に入れています
本棚に追加