彼女と線香花火

お隣さん

『お先に失礼しまーす。』
「越川さん、お疲れさま。明日も宜しくね。」

某製造メーカーの子会社で、派遣社員として働いているわたし。

会社の就業時間は８時～ 17時だけれど、幼稚園に預ける関係もあり、わたしはフレックスタイムを使わせてもらっている。

なので、８時半～ 17時半で働いている。

ちなみに、会社から幼稚園までは車で15分。
幼稚園からアパートまでは車で５分だ。

『悠、お待たせ～。』
「あっ！お母さーん♪」

時刻は18時前。
残っている園児も、悠と、あと１人だけだ。

「越川さん、こんばんは。今日悠君、給食で、ニンジンを残さず食べられたんですよ♪」
『えっ！本当ですか？悠、凄いじゃん、頑張ったね♪』

「エヘヘ…。悠君凄い？」
『凄い凄い！明日もお野菜食べてね。』
「分かりました！先生、サヨナラ～。」

幼稚園をあとに。