わたしで、よければ…

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「「いただきまーす。」」 『はい、召し上がれ。』 13時過ぎ。 芝生の上にレジャーシートを広げ、お弁当タイム。 あれから、シープドッグショーを堪能したあと、ウサギの抱っこ体験コーナーへ。 もちろん、柚希カメラマンは目をキラキラさせて、シャッターを押しまくり。 わたしは、荷物持ち担当をしながら、ムービーを回したり、スマホで撮影したり。 そしてそのあとは、馬車体験コーナーへ。 わたしと悠が乗車して、柚希さんは、やはりカメラマン。 遠巻きに望遠レンズを構え、馬車が来るのを待っている。 「ゆきちゃーん♪」 悠が手を振り、馬車が通過する。 柚希さんは真剣な表情でファインダーを覗き、何度もシャッターを切っていた。 「唐揚げおいひぃ〜♪」 「ゆきちゃんはね、卵焼きがおいしい〜♪」 笑顔で左手におにぎりを持ち、右手でパクパクとおかずを口に運ぶ二人。 よく見ると、最近食べ方が似てきた気がする。(笑) 『おいしい?それならよかった。』 「智さん、ありがとう。」 「お母さん、ありがとう。」 『いいえ、どういたしまして。たくさん食べてね。』 二人のサイコーの笑顔が、わたしへのご褒美だよ。
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