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12月1週目、金曜日。
今日、悠の幼稚園最後の発表会が無事に終わった。
年長さんとして、クラスのみんなと、開会と閉会の言葉をステージで。
それから、合唱にダンス、劇と、最後まで笑顔でやり切った。
わたしはその日の夜、早速柚希さんにムービーを観せた。
柚希さんは、途中から泣きそうになっていたけど…。
「悠君凄いねー。ダンスなんて完璧じゃん♪ゆきちゃんびっくりしちゃった。さすが年長さんだね。」
「ま、まあね…。もうすぐ、ボクも一年生だから。」
最近、ちょっだけ照れが入る悠が可愛い。
『あっ、明日は予定通りで大丈夫?』
「うん、大丈夫だよ。」
そう、明日は、柚希さんの誕生日パーティーをする予定。
本当の誕生日は、あさっての日曜日だけれど、幼稚園や仕事のことを考え、柚希さんが土曜日に…と言ってくれたのだった。
「あっ、それで…1つだけお願いがあるんだけど…。」
『お願い…?』
「うん。午後、少しだけ悠君と二人で、出かけたいんだけど…。いいかな?」
『悠と二人で…。』
「うん。」
『料理するから、悠を連れ出してくれるなら、わたしは逆に助かるけど…。』
「本当に?何か準備で悠君が居ないと困るとかはない?大丈夫?」
『うん、大丈夫。』
「よかったー。じゃあ悠君、明日は昼ゴハン食べたら、ゆきちゃんとお出かけね?OK?」
「うん、OK。」
「じゃあ、教室終わってゴハン食べたら、迎えに来るから。そういうことで、智さんよろしく…。」
『うん、分かった。』
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