魔女は今日も、忙しく恋する!

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「コウモリ!」 「オレ、ろーぜト寝ル、楽シミ!待ッテタ!」 帰ってきた魔女を見て嬉しそうに笑っている。 「それどころじゃないわ!この私が振られ……っ、もう、あなたに関係ないの!しばらく放っておいて!!」 相手にしてもらえず落ち込むコウモリをよそに、珍しく書斎まで出向いて魔法書を片っ端から読み漁った。 「この私が振られるなんて…!!今に見てなさい…!」 小一時間ほどで出てきた考えは、 「やっぱり、媚薬と惚れ薬しかないわ…!私の魅力だけで充分だと思っていたから、使わないで済むと思っていたのに…!!」 魔女は早速材料を集め始めた。 「ろーぜ、ゴハン食ベヨ〜」 「まだよっ!みんなで先に食べていてっ!」 「ろーぜ、ろーぜ、モウ夜中。俺、ズット待ッテタ!」 懐きすり寄るコウモリを引きはがし、後ろで再びケンカを始めるヘビとカエルを別々の部屋に移動させ、魔女は材料を合わせ始めた。 「…あともう一つ……これでよし!あとは呪文よ!」 ところが、何度唱えても完成する気配はない。 「っ…何よもうっ!!……きっと疲れているんだわ…。」 魔女はもうしばらくで夜明けを迎えるのに気づき、眠る支度をした。
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