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その日コウモリは明け方ギリギリに、疲れ切って帰ってきた。
「コウモリ!一体どうしたの!?誰も出掛けたのを知らないって言うし…」
「…ゴメン…ろーぜ……」
コウモリはそのまま眠ってしまった。
魔女は誰も見ていないのを確認してから、そっとコウモリを抱き上げ、自分の寝床のそばに吊り下げて寝かせた。
(あんなことを言ってしまったの、謝ろうと思ったのに…あんなに疲れ切って…。そういえば最近ダークに夢中で、みんなともまともに話もしていなかったわ…)
それに加え、魔女は大事なことを思い出した。
「私…自分に夢中で、魔力もコウモリに渡してあげてなかった…」
(何で私、こんな大事なこと…!!明日には抱きしめて魔力を渡してあげないと……)
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