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「お待ちなさい、お湯入れ5分よ。キッチンタイマーで正確に計りなさい、坊や」
そう言うと怪人はキッチンタイマーを俺に投げて寄越した。
「お、おお…これはすまない」
ピッ、俺は5分に設定したキッチンタイマーをスタートさせてカップうどんの横に置いた。5分以上経っても美味しく食べられるが、5分未満だと美味しく無いかも知れない。そう考えると5分を計るのは必要だ。
チッ チッ チッ チッ チッ
「はっ、こ、これは」
俺は驚愕した。キッチンタイマーと見せかけた爆弾を作るとは、悪の秘密結社「優しくしてね」恐るべし。
ここは天下の駅前広場、爆心地に穴があいたら役所から高額な補修費用を請求される。
俺はキッチンタイマーを持ち、駐輪場からベスパを出し、左右の安全確認をしてから公道に出て変身した。
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