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おしゃべりしよう

いつからだろうね　この吐き気と仲良くなって
あれだけ拒絶してたのに　今じゃそこに無いと不安になる
誰とも話せない私の　たった一つの宝物
今日も地獄へ行くの　独りじゃ無理だから一緒に来て

席に着く前　会場に入ったその時から
空気が一気に張りつめる　今日も来やがった糞野郎
仮初の挨拶と　仮初の世間話交わし
その目の奥はわかってる　嘲笑と殺意の塊
おしゃべりしよう

至らぬ点は悪口で　昼休憩で言いたい放題
たまにはガス抜きしなきゃさ　やってらんないんだ　この世界
どうしてもイライラしたら　独り言で吐き出すの
指摘されてもはぐらかせる　それがいちばん安全なの

誰も聞いちゃない独り言　それを全て拾う耳
こんな耳ない方が良かった　そう言うのは間違ってるから
親から貰ったナイフで　黙って耳を切り落とした
真っ赤な光が綺麗だった　世界一、綺麗だった
おしゃべりしよう

もう誰とも話す気力もないから　報連相もメールで済ます
直接言えばいいのにな　目の前でボヤく陽炎たち
こうして居場所を捨てていく　誰でもない自分の責任で
つらいと思う資格は無い
つらいと思う資格は無い

わかってほしい気持ちがあるのに
伝えたい言葉があるのに
それすら潰してしまうのは
どうせ解ってもらえないから
どうせ正しいのは彼方様
だから諦めて言葉殺し
たった一つの失敗で　すべては崩れていく

穿った見方　虚しくなっちゃう
みんなあなたを嫌ってる
穿った見方　虚しくなっちゃう
みんな私を嫌ってる

他人への気遣いも　優しい態度も
ぜんぶぜんぶ自分勝手なエゴイズム
わかってる　わかってる
大好きだったあの人も
誰も私を見てくれない　見る価値もない
飲みに行った親友さえ　今じゃ敵の親玉
わかっていたよ

以外に平気だったあの日も　やっぱり無理だったあの日も
残酷なほど平等に　私の人生を創っていく
終わりの時間を過ぎれば　必ずやってくる希死念慮も
私の人生の一部なの　もう、そうなってしまったの
おしゃべりしよう

いつからだろうね　この吐き気と仲良くなって
あれだけ拒絶してたのに　今じゃそこに無いと不安になる
誰とも話せない私の　たった一つの宝物
今日も地獄へ行くの　独りじゃ無理だから一緒に来て

おしゃべりしよう