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看守ソイン(執着)
はぁ……この冷血漢な獣人の顔を見ると4年前の悪夢で体が震える。
看守のソインは人間に近い顔をしているのに人間嫌いでワニと竜のような特徴をもち嗜虐性が強く特殊性癖もちで攻略対象でないときでも俺に冷たくあたってくる相性の悪い獣人だった。
忘れもしない初めてソインの尋問部屋に行かされた日に見たのは巨体をブルブルと震わせたサイの獣人がヒィンヒィン泣かされているありさまで、それを見て彼はそれはそれは楽し気に口元に笑みを浮かべていたのだ。
尋問部屋の天井には何個もフックがついていてそこに縄を複雑にくぐらせ囚人は吊るされ蜘蛛の巣にからめとられてる獲物にしか見えなくて俺は部屋の入口でたちつくし、ソインが入口にいる俺を目を眇めて見つめたとき背筋にゾクリとに冷たいものが走ったのだった。
どうして村にやって来たのかとか目的は何だときかれたけれど俺はその答えをもっていなくて異世界から来たなどと言えば状況が悪化するのは分かり切っていたから泣きながら許しを請うことしかできなかった。
けれどソインは俺が強情に口を割らないと思いこんで体を淫らで恥ずかしい姿で縛り上げて俺の恥部に他の囚人である獣人の太い指を入れさせたり見世物にしたり彼の固い複数の突起で覆われた尻尾を受け入れさせられて吊るされたまま気絶したこともある。
Normal ENDで奴隷生活をおくったときも俺は彼の新しい玩具として操り人形のように縄で弄ばれムチで背中を打たれて失禁したこともあるし
俺はアダルトな性癖はもってもないし開花もしなかったから苦痛しか感じなくて、血がでるほどムチで打たれたきは意識を失って数日は寝こむほどであった。
この攻略で難易度が高いのはこの獣人だ!
正解が全く分からないし、受け答えを間違えば死亡フラグがたつ相手であった。
そんなことを思い出していた間に村の入口から連行され服を脱がされ背中で腕を縛られて牢にいれられたんだけど…
え?なんでスウンがいるんだ?!
牢にいたスウンは獣の姿ではなく健康的な茶色の肌と筋肉を惜しげもなく晒してあの雄々しい下半身もむき出しにしたまま両腕を背中の後ろに縛られて顔は殴られたのか頬は変色していて唇の端には血が固まっていた。
スウンは牢に入れられる俺を警戒するように見ていて―…
そのスウンの見知らぬ者を見るよな冷たい眼差しに再会できて喜んでいた俺の頭も冷水をかけられた気分であった。
俺にとってはさっき村の入口に飛ばされるまで、スウンに足腰がたたぬほど可愛がられて愛情たっぷりの生活をおくっていたのだ。
こんな目で見られたことなど1度もなくて
ああ、これがリセットされるということなのだと思い知らされる。
俺だけが記憶を継続していて彼らは俺との記憶を忘れてしまうのだ。
(覚悟をしていたはずなのに。彼の思い出から消されてしまったことが悲しくて辛いだなんて)
それでも俺は警戒している彼にゆっくりと近づき彼の血の固まってる痛々しい唇の端を舌で舐めれば彼は驚きの表情で俺を肩で突き放されて
俺は何でこんなに胸が痛いんだ
驚いた彼の表情が滲んでぼやけた。
ああ、そういえばスウンと出会ったときもこうして俺は泣いていたんだよなぁと思い出すとこんなときなのに笑えてきて
手が縛られてるからボロボロとこぼれる涙をぬぐうこともできなくて
スウンには泣き笑いしてる変な奴だと思われてるんだろうな。
「泣くな。」とスウンの低く落ち着く声が耳元で聞こえたと思ったら涙に濡れてる頬にザラついた温かい柔らかなものが触れて驚いて涙も引っこんだ。
――――ッツ!!(スウンに顔を舐められた?!)
声もでない俺の首に鼻をよせ匂いを嗅いだ彼は
「知らないはずなのに落ち着く匂いだな」
と首をかしげながら俺の見慣れた安心する顔で笑うから
俺の下半身が反応してしまいスウンは俺の誘いにのって牢獄で手を縛られた不自由な態勢で激しい交尾している俺たちを看守のソインに見つかったのだった。
ああ、もうこれはBad END確定だろ・・・
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