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今日は8月31日。花火大会の日。
そして、あと五分。
あと五分で義治さんが帰ってくる!
なのに、なんてことでしょうか。
悪友三人が押しかけて、追い出すことが出来ず、あれよあれよと家の中へ。そうしてるうちに、テーブルの上は昼間から酒盛りの準備が整い、あろう事かお酒を呑まされ、酔が覚めたら、この時間。
流石に、部屋は片付いているけれど、それがまた証拠の一つもなく、見事に綺麗に整った元のリビングになっているところが腹の立つところ。テーブルに突っ伏して寝ていた私は、まさに夢から覚めたような気分だった。
お腹を空かせた旦那さんに食事の準備も出来ていない。しかも、浴衣も着ていない!
人混みは好きではないから、せめて浴衣を着て、花火だけでも二人で楽しもうと決めたのに、なんでこうなった?
ちくしょー! アイツら、覚えてろ!
頭を抱えていたところで、何もならない。さっさと夕食の準備に取り掛かろうと決めた。
そうして、私はすぐさま立ち上がる。そう、立上ったはずなのだけど、呑まされたお酒は、ずいぶん強いアルコールだったみたいだ。
酔いが冷めきらず、クラクラとその場に座り込んでしまった。
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