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「力加減もそうなんですけれど、長持ちだけでは女性は満足しないってやつで、体力があるだけの男とか言われちゃったこともあって」
「まあ、そうかも。ひとつになって終わりだけじゃないものね。それもちゃんとしてたと思うけど?」
「それは、いままでの反省で。次はこうしてみようと思っていたことだったんで。どうだったかなと……」
「えーっと……、私の感覚が変なのかな? えーっと、飢えすぎていて、もう男の人にぐいぐいされるだけで満足しちゃったのかな。むしろ、その……」
なんでこんなことまで話すことになったんだろう!? と、真広ははたと我に返った。
なんか凄いことを口にしようとしていたと気がついて、言葉が止まったのだ。
なのに駿はずいっと真広へと迫ってきて、顔を覗き込んでくる。
「はっきり言ってください。セフレであるならセックスがよくなくちゃ、意味がないじゃないですか。契約違反になる」
「え、契約違反って。それ言ったら、私なんて、ただしてもらっただけで」
「俺は! すごくよかったです! でも、俺……また我を忘れて、自分本位に男の欲望だけで、お姉さんに我慢させていなかったかと……」
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