32.愛の行方も気にしなくていい

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 今度はこそっと耳元で囁かれ、もう奥の芯に一気に火がついてしまい、真広の身体がかあっと熱くなった。 「私より、そっちがエロいじゃん。もう家に帰って、そっちのベッドでしたくなった」 「あはは。だめだめ。ホテルはホテルで、真広がエロくみえるの」 「……なんの話してんの、私たち……」  待ち合わせて会ってから、アレの話しかしていない気がする!? 「けっきょく、私たちって、セックスから始めて良かったんだよね、きっと」 「そうかも。最初に身体に対して遠慮しなかったというのは、今後もすごーく愛していける基礎でもあったかも。俺、自信がなかったんだけど、真広お姉さんが手取り足取り教えてくれたんで――」 「手取り足取り!? そっちじゃない、そっちが私のカラダのあちこちを――」 「おかげで。真広も、すごい感じやすくなってくれたよな~。俺たち、カラダの相性も良かったとおもうんだ。あんなに、かんじてくれる女、俺も手放せないよ」 「いま、頭の中に浮かんだ、私の顔、早く消して!」 「やだ。はやく目の前で再現させる。今日はエロい声、遠慮なく出してもらおう」 「エロい声って!?」  また、アレの話してるし!? 真広は一人で勝手に赤くなったり、身体が熱くなったりしている。
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