32.愛の行方も気にしなくていい

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 煌々と夜空にそびえる赤いライトアップをしているテレビ塔。その足下にさしかかったそこで、また駿に抱きしめられる。  今度は人目を避けた物陰で、どちちらからともなく、ふたり揃って、やっとの深いキスを結んでいた。  北国の冷たい夜風が吹いているのに、駿の胸の中だとぜんぜん寒くない。  真広もそのまま彼に抱きついて、その胸に頬を寄せた。 「恋の行方はどうでもよかったけど。愛の行方も気にしてなくていいよね」 「もちろん。永遠なんで保証する。真広限定です」 「筋肉のほうも、永遠でお願いします」 「当然です。奥さんもコンプリート頑張ってください」 「海パン……はやくはいて……」 「パパになったらな」  俺は愛妻家になって、永遠に愛する。  真摯な男の言葉だから、信じられる。  もう、愛の行方も気にしなくていい。私たちは。 💝恋の行方は気にしなくていい 終✨
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