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煌々と夜空にそびえる赤いライトアップをしているテレビ塔。その足下にさしかかったそこで、また駿に抱きしめられる。
今度は人目を避けた物陰で、どちちらからともなく、ふたり揃って、やっとの深いキスを結んでいた。
北国の冷たい夜風が吹いているのに、駿の胸の中だとぜんぜん寒くない。
真広もそのまま彼に抱きついて、その胸に頬を寄せた。
「恋の行方はどうでもよかったけど。愛の行方も気にしてなくていいよね」
「もちろん。永遠なんで保証する。真広限定です」
「筋肉のほうも、永遠でお願いします」
「当然です。奥さんもコンプリート頑張ってください」
「海パン……はやくはいて……」
「パパになったらな」
俺は愛妻家になって、永遠に愛する。
真摯な男の言葉だから、信じられる。
もう、愛の行方も気にしなくていい。私たちは。
💝恋の行方は気にしなくていい 終✨
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