7.消防官の、カレシ!?

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7.消防官の、カレシ!?

 そっか。西村が最近うまくいっていないのは、そういうこともあったのかと、真広は頬を強ばらせた。 「ごめん。ちょっと早く出ようかな」 「そうですね……」  駿にも後輩と彼女が険悪なのは、仕事相手が真広という女性だったからだと伝わっているようだった。 「じっくり味わえなくなっちゃったね」 「いえ、仕方ありませんね。それにもう食べ終わるところでしたし」  食後の余韻もお喋りもなく、食べ終わるとふたり一緒にさっと席を立つ。  会計を終えて、二階の店から路地へと出るまでの狭い階段を降りていた時だった。 「あの!」  ふわっとした白いブラウスにプリンセスラインのピンクのスカートという素敵OLな彼女が、真広と駿が並んで降りていくところへと追いかけてきたので、ぎょっとする。
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