8.セフレ面接完了

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 密かに女のスイッチが入っちゃっている。好きとか嫌いとかそういう問題じゃない。身体の奥の奥にある、いつもは(無理矢理)休止中にしている女のスイッチが入っちゃって、あーーー、こういう男の匂いにまみれたいと思ってしまっているからだ! 「真広さん、俺、気にしていませんから」 「そ、そう?」  それ以上、言葉が出てこない。口を開いたら、変なことを言い出しそうだった。 「真人から聞いているとおりのお姉さんだなって思いましたよ。思い切りがあるって」 「そ、そうなんだ。真人、そんなふうに私のこと喋ってい……  あっ!??」  よっぽど焦っていたのかパンプスのヒールがうまく降りずに踏み外し、真広は階段の中腹で転び落ちそうになった。  踊り場まで、まだかなりの高さがある! コンクリートの階段へと転んで落ちて滑っていく……!? 「おっと、危ない!」  ひやっとしたが、これまたレスキュー隊員の逞しい腕が、がっしりと女の腰を抱いて落下を防いでくれる。  女一人分の体重も、落下していく抵抗なき重力があっても、それすらも軽々と逞しい腕が、力強く持ち上げて支えてくれている。
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