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そのせいか深く濃厚で、なかなか離れない。真広もそのまま抱きついて繰り返しているその間、今度は駿が衣服を解いていく。
窓の向こうの都市の灯りだけの部屋、すぐそばにある大きなベッドへと素肌になったふたり一緒に、抱きついたまま倒れる。
もう、なにもない。お互いの肌と肌だけが重なった。
それでも、真広の身体の上に覆い被さる駿は、すぐに飛びつかずに、真広を静かに見下ろしている。
頬にかかった黒髪を静かに撫でてのけてくれるその手は、優しい男のものだとよくわかる。
「ほんとに俺の好きにしていいんですか」
「うん。痛くなければ、でも……ヒリヒリさせて」
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