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女の身体を自由に操って、彼の好きなような体位で抱いてもらったが、真広が望んだとおりに男善がりだったからこそ刺激的だった。なによりも、力と持久力。なのに、彼の気質なのか、男善がりなことをした後は、きちんと優しく情熱的に愛撫してくれるところも満点だった。
「のど渇きません? なんか冷たいもの、準備しますね」
目覚めてぼんやりと余韻に浸っているうちに、彼が裸のままベッドを降りていく。
なにも身につけないで堂々と歩くところも、これまた男らしい。背中もお尻も鍛えられた肉体で引き締まっていて、うっとりするほど美しかった。
その背が街灯りだけの暗がりの中、浮かび上がっている。その後ろ姿でカウンターへと立ち、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、コップに注いで持ってきてくれた。
コップを受け取ると、彼はすぐそこ、真広のそばへとベッドに腰をかける。
「ありがとう。ぼんやりしちゃって」
「気にしないで。俺、上下関係が厳しい社会にいるから慣れているんで」
「私が、上?」
彼がくすっと笑う。
「ええ、年上のお姉さんですから」
「じゃあ、甘えちゃおう」
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