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「あはは。身体も一時、肥えたけどな」
「あれ、びっくりしたから。後輩から、先輩の同期じゃないですかーて彼ら同期同士で話していたと画像を見せられたとき」
「そういえば研修の時に、おなじ札幌店だったということで、目をかけたりしていたから、帰るときに記念に一枚って撮影したことあって。それだと思うな」
「やっぱり、あれ? 食品バイヤーとしての血が都会で活発になっちゃって、あちこち食べまくっていたんでしょう」
「それそれ。しかも結婚して、奥さんがこれまた帰宅してもおいしい料理をつくってくれているだろ。上乗せでさ」
なんと。仕事で食べて、自宅でも食べてということだったらしい。
「奥さん、料理上手だったんだ」
「上手ってほどでもないけど。俺が食品バイヤーなもんだから、まずいと言われたくないって料理教室に通って頑張ってくれていたよ」
やっぱりお嬢様ぽいなと思ってしまった。
「どっちかっていうと、オヤジさんのほうが俺によくしてくれたというか。オヤジさんと一緒にいるところ、彼女に見初められちゃったというか」
「お舅さんだったお父様って、確か東京本店の専務だったよね」
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