恋の行方は気にしなくていい【コミカライズ原作】

2．青年漫画くださいな

　実際に、実家で両親と同居している弟夫妻が子育てでてんやわんやをしていて、歳を取ってきた両親の手だけでなく、姉の手まで貸してくれという様子を見ていると、子育てって大変だな……、仕事と両立なんて、とんでもない覚悟がいるものだと痛感しているのだ。

　甥っ子はかわいくて会うのも楽しみだが、接しているだけで大変というのも事実。たまに会うからかわいいのではないかとすら思えてくる。
　義妹との関係も良好で、行き遅れの小姑なんて空気は実家でも一度も感じたことはない。むしろ、ちょっぴりでも金銭的援助をしてくれて助かると感謝されている。

　それはそれで、真広の生活は充実していはいる。
　自分の満足する生活をしている。
　先に弟が結婚したけれど、それを機に実家を出ることで自立もできたし、幸いに仕事も続けられている。

　三十歳を目の前に結婚をしろというプレッシャーもないし、真広がやりたいように家族もさせてくているし、応援もしてくれる。

　実家に帰っても一泊くらいはさせてくれるし、一人暮らしは悠々自適で充実しているし、孤独感はどこにもない。

　はっきりいって恋人なんていまはめんどくさいし、漫画と一緒で選ぶのめんどくさい。
　出会いも焦っていないから、婚活も出会い系アプリも興味がない。