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「なんだよ、それ! 下手したら変質者になるじゃないかよ!」
「大丈夫だよー、奥さんになるドクターの指示で運転してくれるんだから。ハル君のあそこがすーすーしても命最優先だよ」
あそこがすーすーしても……!? もう本当にそこまで明け透けにけろっと美人の顔でいうから、晴紀は気が遠くなってしまう。
「くそ、絶対にしない。そんなこと絶対にしない!」
「やだなあ。裸ぐらい。毎日、私に見られてるじゃん」
そんなことをまた平気な顔で言う! しかもあのツンとした真顔で言うことがあって、本気で言っているように見えて晴紀はいつもドキッとさせられている。
「も、俺がどれだけ心配したか、大変だろうって案じていたのに……先生は、もうほんとに」
かわいくない!
いつもの一言が出てしまった。
「ああ、いつものハル君のシメが出たところで、私もシャワー浴びようっと」
白衣のまま靴を脱いで、彼女も診療所にあがった。
そういいながらもすぐにシャワーではなく、診察室に出向いていく。まだドクターの顔だと晴紀は思った。
「センセ、腹空いていない?」
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