1・触れられなくても

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「おう」 心地よく響く低い声と、少し疲れ気味な表情であの人は現れた。 少し口角を上げるくらい微笑んで、手を挙げる私。 向かいの席に座る。 何度も来ているお店、いつもの距離感で。 私の「あの人」は仕事は激務で社会的地位もある人だ。
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