夏、教室の片隅で

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 「それにしてもホント暑いな」    ハグサがシャツの第二ボタンまで  外しながら言う。  だらしないぞ、ちゃんとオレ達と同じ  校則に縛られて苦しめ。  「何か涼しくなる事でもする?」  蓮が暑い時の最終兵器、【SITAJIKI】で  パタパタ扇ぎながら  オレとハグサの顔を交互に見てくる。  「確かに。 日光で目玉焼き作れる  くらいには暑いからなぁ  俺は肝試しなんかでちゃっちゃと  涼しくなりてぇな、なぁ竹ちゃん」    「……んぁ?」  「ハグサ君それナイスアイディア!  夏草君も一緒に行くでしょ?」  「……んぁぁぁ」    「オイ竹ちゃん、お前さっきからボーっとしてるけど大丈夫か?」  「んぁ~? そうだよなぁ、ガ〇ガ〇君よりあ〇きバーだよなぁ」  「なにワケの分からん事言ってんだお前」  「ねぇ、ハグサ君。   夏草君のおでこ凄い熱いんだけど」  「あ? ……おいチビ、  保健室の先生呼んで来い」  「がってん承知の助!」  その後、軽度の熱中症だった事が分かり、  一日中保健室で過ごす羽目になった。   なんて日だ。  
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