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夜道、月明かりの下
次の土曜日、オレは約束の15分前に学校前に到着していた。
「……あいつら、遅いなぁ」
この日の気温は28℃。 夜だから日中より涼しいが、
ずっと突っ立ってるとやはり暑い。
「しかし……夜の学校って奇妙な不気味さがあるなぁ」
暑さから来るイライラを紛らわせる為に、後ろにある
我らが自慢((笑))のおんぼろ中学校を眺めてみる。
月の光に照らされた校舎は、その古びた外見も相まって
独特の雰囲気……というか怪しさを出している。
……ヤバい、ちょっと怖くなって来た。
これ以上は見るの止めておこう。
「それにしても、今日は何処に行くつもりなんだ?」
『肝試しに行く』という情報しか貰ってないオレは、
昨日の夜から現在にかけて不安で眠れず、
飯もいつもの2倍食ってしまった。
もちろん少し太ってしまった。
やっぱり炭水化物の取りすぎは良くないね!
「おーい、竹ちゃーん」
「ゴメンなさい! 遅れました」
ようやくお越しなさったぞ。 元凶二人が。
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