プロローグ

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プロローグ

 激しい銃撃戦。耳をつんざく音。  血しぶきが飛ぶ。  銃?ここは日本だろ? 「すまない、母さんを守ることができなかった。(りょう)お前は生きろ、絶対に死ぬな」  爆発音がする。天井が崩れる。炎が充満する。煙で視界が遮られる。建物が崩れる。  もう助からない、無理だ。  「何で?初めからそうするつもりだったの?」  「父さん!」  ハッと目が覚めた。鼓動がする。全身は汗でびっしょりだ。久しぶりに見る夢だった。時計を見るとまだ朝の4時だ。しかし、このまま寝る気持ちにはなれなかった。シャワーでも浴びるか...。  カーテンからは朝日が漏れていた。
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