第1章 時計の針が動く時に

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東堂学園高等部は、校門近くに桜の木や各季節によって咲く木や草花が植えてある。花粉症の人には厳しいが、それをあまり気にしない人にとってはとても良い環境と言える。 「やっぱり桜綺麗だな。 この学校に通う人達は最高だろうな」 大和が笑いながら校門を抜けていくと、出雲は花粉症で辛いんだがと一人呟いて校門を抜けていく。二人は校門を抜けると本校舎の入り口に入る。いい愚痴に入ると、左側から各学年順にクラスの若い毎に下駄箱が並べられている。 出雲と大和は自身の在籍クラスである一年一組のクラスの下駄箱に移動をする。そこで上履きに履き替えると、四階にある自身のクラスに移動をする。二人が階段を笑い合いながら上っていくと、階段途中の壁に部活のポスターなどが貼られていた。 「部活の勧誘のポスターが多いな! 大和は何か部活に入るの?」 出雲は壁に貼られている部活の勧誘ポスターを見ながら言う。サッカー部や野球部、囲碁部などの勧誘ポスターを見ていくと野菜部と書かれている部活の勧誘ポスターを見つけた。 「聞いたことがない部活もあるんだなー。 大和は部活に入るの?」 出雲が大和に階段を上りながら聞くと、大和がサッカー部かなと返答をする。
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