第1章 時計の針が動く時に

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出雲は大和にサッカー部ぽいと言うと、大和はそうかなと笑い返す。 「大和はサッカー部のキャプテンってイメージかな?」 出雲は階段を上りきって立ち止まって言う。大和は出雲に何か部活に入るのかと聞くと、出雲は俺は入らないかなとすぐに返答する。 「こんなに色々な部活があるのにもったいない」 大和にそう言われながら二人は教室に入る。教室は各クラス四十人の男女共に二十人ずついる。出雲のクラスも例に漏れず男女共に二十人ずつである。出雲と大和が教室に入ると、クラスメイトの女子生徒が二人に話しかけてきた。 「立花君と大和君だ! おはよう!」 二人に話しかけてきた女子生徒はクラスメイトである相原優愛である。優愛は身長百六十センチの肩にかかるまでの長さをしている黒髪である。前髪はパッツンにならないように切られており、優愛はほどよい大きさの胸と制服からの分かるスタイルの良さで、学校中での人気は高い。 優愛はそのスタイルと相まってパッチリとしている眼や通っている鼻筋で可愛いと言われている。出雲と大和は優愛におはようと返すと、優愛は大和の左腕を両手で掴むと、楽しそうに話しかけている。 「大和のことが好きなんだな。 お二人でお幸せに!」 出雲は大和と優愛に言うと、大和が助けてと目配せをしているなかで優愛が幸せになるわと笑顔で出雲に言っていた。
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