瑠璃色の島で

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「ユーヤ君だ!久しぶりだねっ!」 宮古空港で8年ぶりに会った楓は、とても綺麗になっていた。 ぱっちりとした黒い瞳と少し日焼けした健康的な肌が凄くチャーミングだ。 「うわぁ、別人みてー……盛ってないよな?」 「しっつれいねー!あたしウソ嫌いなの知ってるでしょ!」 やや大袈裟に楓は膨れっ面をするが、目は笑っている。 こんな軽口で機嫌を損ねるヤツじゃないことは、誰よりも僕が知っていた。 8年前、僕の通う小学校に、楓は沖縄から転校してきた。 健康そうな肌の色に似合わず身体が弱く、体育なんかはほとんど休んでるような子だった。けれど性格は全然そんな感じじゃなくて、明るくてオープンな性格の彼女は、たちまちクラスの人気者になった。 中でも僕は男子の中では一番の仲良しだった。と、思う、多分。 結局、楓がいたのは小6の3学期だけで、卒業と同時にまた彼女は沖縄へ帰って行った。 彼女の消息を知ったのはほんの半年前、Facebookで偶然見かけてからだ。 「今日1日、よろしくお願いしますっ!」 淡いブルーのワンピースとハイビスカスの髪飾りがとてもよく似合う彼女は、ちょっと照れくさそうに右手を差し出した。
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