まだ俺が残ってる

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それを思い出した俺は自分にしでかしたことの愚かさとジョンへの申し訳なさで涙が目から飛び出していった。「泣くんじゃねぇって、まずはお前のやりたいことを探そうぜ!!」それからの俺はジョンに助けてもらってばかりだった。一緒にボランティアなどに付き合ってくれた。自分に得はないのになんでも手伝ってくれる。そんな八方美人のジョンを嫌う人はこの世界にいるわけないと俺は思った。そうして毎日をジョンと一緒に過ごしていた時、俺が「なんで何時も助けてくれんだよ?俺はお前のことなんかもう忘れていたのに」と聞いたらジョンはこう答えた。「お前が俺を忘れていても、俺にとってお前は親友に変わりなかったから。あと、テレビでお前の足がなくなったのを聞いたら放っておけるわけねーだろ」ありがとう。そう言って俺たちは今日も別れた。 その次の日、俺がいつも通り同じ待ち合わせ場所で待っていたら、いつも通り、ジョンが信号のない交差点を「ジェフー。遅れたー!」と言いながら走ってくる。俺が手を振り返したその時、「キキィーーー!!ドン!!」 ジョンが車に引かれた。
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