prologue

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だがそんなある日、王様と王女様が病に伏せってしまいました。これがチャンスだと思った民は、王様たちが住んでいる城に武器を持って一斉に攻め込みました。急なことで、城の兵もすぐには動けず、王子たち4人を助けることしか出来ず、それでも王子たちは手や足、目や背中に傷を負ってしまいました。それは、攻め込んできた民の攻撃や兄や弟を守るために出来たものでした。城の外に出た4人は、それぞれ北区、東区、南区、西区に身を隠しました。 こんな話が、流れ始めたのはつい先日のこと。誰もが信じていないこの話。本当に王様も存在し、立派な城もあるが、騒ぎが起きた形跡がなかったため、誰かの作り話だと中央区のみならず、他の区でも広まっていた。 ―これは、その王子たちが本当に幸せが何かを知り、人を愛すことを知る物語。
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