prologue

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これは一昔前、様々な国にまだ王様や王族という人たちが存在していた頃の話。その中の一つの国の物語。 その国は、中央区、北区、東区、南区、西区に分かれていました。それぞれの区には、その区をまとめる王族が存在し、全ての中心である中央区には、それぞれの区の王族をまとめている王様が存在します。国外の人から見たら、この国全体的に、幸せそうに見えているかもしれません。確かに、幸せな者もいる。しかし、それは全員ではありません。特に、中央区の半分以上の民たちは、王様にたくさんの不満を訴えています。 中央区の民の裕福な家庭と貧困な家庭の差が凄かったのです。それなのに王様は、どの家庭からも同じ分の米や食べ物、お金を決まった量を納めさせていました。王様はその家庭が裕福だろうが貧しがろうが、決まりを変えることをしようとしなかったのです。
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