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あと5分で死ぬ
気がついたら俺は真っ白い四角い部屋にいた。
窓もドアもない、もちろん電気もない。
無機質な部屋。
部屋の中には俺と、白髪の少年。
そいつは横にした砂時計を手に持って、
「おにーさんね、事故ってあと5分で死ぬからさ、5分間だけなんでもおにーさんの思い通りにしていいよ。 家族に別れを告げても、カノジョにキスしても、誰かを殺してもいい」
彼は言い終わると、
《ハイ、スタート!》
そう言って砂時計を縦にした。
残り少ない方を上にして。
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