2人が本棚に入れています
本棚に追加
小説のような恋はない。
「わ、わたしっ、ずっと前から…」
続きを言う前に、彼に抱き寄せられて、何も言えなくなる。
「…そういうのは、俺から言わせて」
体を離され頬を両手で包み込まれて、至近距離で視線がぶつかる。
どくん。とくとくとくとく。
心臓の鼓動が激しく、顔が熱くなっていく。
「…え?」
もしかして。
だかど、そんなこと。
まさか。
頭の中がいろんな感情でいっぱいになる。
…期待しちゃっても、いいの?
微笑んだ彼の顔がゆっくりと近づいて。
耳元で、優しく、囁かれた。
「…好きだ」
最初のコメントを投稿しよう!