小説のような恋はない。

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「…ありえない」  一瞬、彼の顔が脳裏に浮かんだけど、慌てて取り消す。  会えるわけないのに。  小学二年生のときの恋なんて、いつまで覚えてんだ。未練ありまくり。情けない。  だから、恋ができないんだ。 「ああもう」  なくならない胸の痛みを忘れるために、新しい本に手を伸ばした。
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