若き葛藤の書

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「己の醜悪」 己の醜悪を晒し神から遠ざかる 夕暮れの雨の切なさに煙草の煙 果てしない憂愁 私は私を見失う 忙しき日々に追われ病に苦しむ 私は閃光の春を生き没していく一つの修羅 媚態を凝らして鏡の中の自分に恋をする 私は男でありながら美しくなりたいと願う 狂気と神聖の狭間でもがき苦しむ 私は一人の醜い詩人
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