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なつめは、男の子達の後を追って、町の中をグングン進む。
なつめは、どこまで彼らの後を追うつもりでいるのか?
見慣れない町の景色に、しのぶは不安を感じた。
自分が今、何処にいるのかさっぱりわからない。
この町は、バスで、図書館へ行くためにしか来ないから、徒歩だと、しのぶには、土地鑑が全く無かった。
(足が痛いわ、疲れがピークよ! もう、無理かも)
しのぶは心の中で悲鳴を上げた。
男の子達は、小さな駅へと入って行く。
なつめも、その後へ続く。
(こんな所に駅が? 駅に入っちゃうの? なつめは何処までついていく気なのよ?)
ウンザリしながらも、もう、仕方ないと、しのぶも、駅の中に入る。
駅は、入り口から、急な階段になっていた。
ゼイゼイ言いながら、しのぶは階段を上る。
上まで辿り着いた、しのぶは、なつめを探す。
あまり広くない駅の中、なつめは直ぐに見つかった。
なつめは柱の陰に隠れて、改札口を睨んでいる。
なつめは、そのまま動かない。
男の子達は、どうやら改札を抜けて、中に入った様だった。
しのぶがいる位置からだと、男の子達の姿は確認出来ない。
彼らはどうなったのか?
電車を利用するのであれば駅のホームへと移動している筈だが、なつめが動かない所を見ると、彼らは、改札口付近にいるらしかった。
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