犬が一番

1/1
前へ
/7ページ
次へ

犬が一番

 これは、チワワのお話ではないけれど、犬のお話だからまあいいか。っていうお話。  先日、お風呂に貼っていた「ひらがな表」をはりかえました。幼稚園からはっていたので、だいぶくたびれていましたしね。 最近は百均にもあるので、お安くて嬉しいです。 「ひらがな表」には、文字と一緒に絵が書いてあります。 「あさがおの、あ」「いぬの、い」 って覚えていくのでしょうね。  新旧二枚の絵や、売り場で見たいろいろな絵を見ながら、ふと思いました。 「ひらがな表」の絵って、ちゃんとその絵に見えないといけないから、大変ですよね。  たとえば「む」のところに「むし」の絵を描いてしまったら、「かぶとむし」「てんとうむし」「かまきり」ってなって、「む」って読んでもらえません。 だから新旧二枚の絵には両方とも「むしめがね」の絵が描いてありました。 虫眼鏡なら、「む」ですもんね。 「ゆ」は、ゆきだるまとか指輪。 「ち」は、ちょうちょですね、大体。 「け」は何だと思います? 二枚とも、「毛虫」の絵でした。 でも、いつも「ママ、これなに?」って聞かれる毛虫はうまくいっていません。  そんな中、犬は頑張っています。 どの「ひらがな表」を見ても、「い」のところには犬の絵が描いてあります。 そして娘に聞くと、「いぬ!」って読むんですよね。  そこで私は「いぬ」に勝てる「い」がないか、考えてみたわけです。 「いし」「いわ」「いくら」……微妙…… 「いす」ならいいかもしれませんが、見た目で「いぬ」には勝てないかあ。  やっぱり「犬」が一番です。  今は次女がひらがなに興味を持ち始めています。 虫眼鏡や毛虫は難易度が高いし…… この絵ならわかるかな? 間違えようがないし……  私は、山の絵が描いてある「や」を指差してきいてみます。 「これなあに?」 「おやまの、お!」 ……うん、間違いではないのだが……    やっぱり犬が一番だなと思う、今日この頃でした。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加