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政府から送られてきたそいつは、リニアトレインで運ばれて、そしてその後は自らの脚を使いやってきた。
「ピンポーン」
なんだよ、こんなに朝早く。
27歳の誕生日休暇、ベッドの中で朝のまどろみを楽しんでいた手塚佳祐は、ベッドサイドに置いていたIDカフを手探りで探し出し、左の耳介に装着した。
このイヤーカフには、自身を証明するIDとクレジット機能が入っていて、2070年の現在では、これなしには宅配便を受け取ることさえできないのだ。
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