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「電気をつけて」そう言うつもりで口を動かすと、IDカフが筋肉の電気信号を拾い、内蔵されたAIで部屋の照明をつけてくれた。 「はいはい、今行きまーす」と自分に言い聞かせながら、メガネ型のアイモニターをかける。  このアイモニターは耳介に装着したIDカフと自動的に接続されて、希望する情報をレンズに投影、視覚として与えてくれるのだ。  ベッドの上に座り「インターフォン」とつぶやくと、玄関前の様子が目の前に浮かんだ。 「えっ?!」
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