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「グレーテル寒くないかい?」
森は、夜になると急に冷えてきました、兄のヘンゼルは自分のチョッキを妹に着せてやりました。
「ありがとうお兄ちゃん、お兄ちゃんは寒くない?」
「僕は大きいから大丈夫」
「じゃあ私のパンを半分あげる、だって大きいからたくさん食べるでしょ?」
そう言って、グレーテルは小さなパンを更に小さく半分こにしました。
兄妹にとって唯一救いだったのは、兄は妹思いで、妹は兄思いだった事でした。
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